パーソナルトレーナーに生理学は必要か否か…
私は必要だと思います!!
生理学を学ぶ事により、人体の各部がどのように働き、どのような仕組みで人間が生きているのかを知ることができます。
また、呼吸器系や循環器系の仕組み、代謝のメカニズムや内分泌系の働きなど、さまざまな生理現象理解した上でないと正しいダイエット指導、ボディメイクは行えないと考えているからです!
そこで今回はボディメイクやダイエットに役立つ生理学の知識をご紹介致します!
〜目次〜
1.代謝とは?
2.ATPとは?
3.ATPの作り方①ホストファゲン機構
4.ATPの作り方②解答系機構
5.ATPの作り方③酸化系機構
1.代謝とは?
代謝とは、食べたものを消化&吸収し、体が活動するのに必要なエネルギーに変換することです!
私たちが無意識の内に体内では多くの分解や合成が行われております!
代謝を語る上で欠かせないのがエネルギーの源ATP(アデノシン三リン酸)
このATPがエネルギーとして最初に使われ分解、合成を繰り返しているんです!
事項ではこのATPについて詳しく触れていきます!
2.ATPとは?
Adenosine Tri-Phosphate(アデノシン3リン酸)の略で、アデニン、リボース、3つのリン酸から構成されているおります!
ATPから1つのリン酸が離れ、ADP(Adenosine Di-Phosphate:アデノシン2リン酸)に分解されるときに生じるエネルギーを利用し、筋の収縮が行われているのです!
つまり、人間が筋肉を動かすためにはATPが必要不可欠となります!
ですが、ATPは筋内に貯蔵できる量は限られている為、運動を続けるにはATPの再合成や産生が必要となります!
事項では再合成・産生経路3つについて詳しくご紹介致します!
3. ATPの作り方①ホストファゲン機構
この機構で大事になってくるのはクレアチンリン酸です!
ATPから分解されて、リン酸が少なくなったADPに、クレアチンリン酸が持っているリン酸を分けてくれるのです!
つまり、このクレアチンリン酸を使ってATPを再合成するシステムがフォスファゲン機構という事になります!
《ホストファゲン機構が使用される運動強度と継続時間》
【ホスファゲン機構(無酸素系)】
継続時間 0〜6秒
運動強度 非常にキツイ
ホストファゲン機構が使用される時間は非常に短いです。そのため、ホストファゲン機構だけではATPの再合成を賄う事ができないので他にも二つの機構が存在しております!
4. ATPの作り方②解糖系機構
解糖系とは細胞質内において、グルコースが
ヘキソキナーゼによりグルコース -6- リン酸となり、ピルビン酸または乳酸生じる過程をいいます!
つまり、読んで字の如く糖(グルコース)からATPを産生してくれるということです!
さらに、解糖系には早い解糖と遅い解糖の二つが存在するのです!(なんてややこしいんだ…)
《速い解糖系》
グルコースを変換する一連の反応過程で生じたピルビン酸を無酸素的に分解する解糖系てます!
※最終過程で乳酸を産生することから乳酸系とも呼ばれております!
《遅い解糖系》
ピルビン酸をミトコンドリアに輸送して有酸素的に変換する過程で得られるエネルギーを利用してATPを再合成する解糖系です!
※遅い解糖系は有酸素性代謝機構になります!
《解糖系機構が使用される運動強度と継続時間》
【解糖系機構(無酸素系)】
※二つのルートに分かれる
・速い解糖
継続時間 6〜120秒
運動強度 かなりきつい・きつい
・遅い解糖
継続時間 2分〜3分
運動強度 普通
皆さん頭はパンクしておりませんか?
事項で最後になりますので頑張りましょう^ ^
5. ATPの作り方③酸化系機構
この系では、筋中のミトコンドリアで酸素を用いてATPを生産します!
解糖系で産生されたピルビン酸はミトコンドリアに輸送されるとアセチルCOAに変化され、クレブス回路で様々な過程を経てNADHやFADH2(水素)を作り出すのです!
この水素を用いてATPを作り出します!
この回路を電子伝達系といいます!
《酸化系機構が使用される運動強度と継続時間》
【酸化系機構(有酸素系)】
継続時間 3分以上
運動強度 軽い
【まとめ】
これまでご覧になっていかがでしたでしょうか?
一回で理解するにはボリュームのある内容だったかと思います😅
今はどの機構が働いているのか、理解した上でトレーニングする事によりボディメイクやダイエットの効果は高まります!
「パーソナルトレーナーには生理学の知識は必要なんだ」と学ぶきっかけになれば幸いです!
今回の記事は以上です。
次回はさらに役立つ生理学をお届けして参りますので、お楽しみに^ ^
最後までご覧頂きありがとうございました。

記事の担当者:池田達也
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