コラムを書いた人
黒津晴良
トレーナーズラボ第11期生の黒津晴良です。
こんにちは!トレーナー黒津です。
今回は前回ご紹介した、NSCA-CPTについてその受験費用や受験方法などについて触れたいと思います。
試験というと高校受験や運転免許の取得、なかには職業によって色んな資格試験を皆さんご経験されているかと思います。まずは費用や試験内容について最初に大枠を抑えてから勉強に取り組みますよね!?
今回NSCAの試験についての基本情報をまとめてまずは資格取得への第一歩になるようにご紹介していきます。
では、さっそくいってみましょう!
先に受験費用をお伝えします。
・受験費用 ¥46,000(税込)
なんと!結構お高いですね。これはますます一発合格しないといけないと感じますね。資格取得も自己投資の一環です。やはり費用はかかりますが自分のためと思って準備しておきましょう。
しかしながらこれで驚いてはいけません。
取得までには他にも費用をお支払いして準備を整えなくてはいけません。以下がその費用になります。
・会員費 (年会費)
受験するためにまずはNSCAジャパンの会員になる必要があります。
正会員(対象:個人) ¥13,200
学生会員(対象:学生)¥11,000
賛助会員(対象:法人)¥55,000
ここまでは受験に最低でもかかる費用になります。
さらに忘れがちですが、テキスト(NSCAパーソナルトレーナーのための基礎知識第2版)が¥11,880 問題集セット(NSCA-CPT受験用問題集セット)が¥9,900 これらの発送手数料¥880とたくさんの費用がかかることがわかります。
当然試験に落ちると、受験料がまたかかりますのでまずは費用を理解するだけでも勉強に熱が入るかもしれませんね。
再試験にならないよう試験勉強は頑張っていきましょう。
①まずは出願
1.会員サイトのマイページから出願
2.受験料の支払い
3.学歴証明書の郵送 (事前に卒業した学校から卒業証明書を取り寄せておいてください)
※受験の際には必須ではありませんが、資格認定には有効なCPR/AED認定証のコピーの提出が必要です。(第1回記事参照)
②テストセンターの予約
出願手続きが完了すると、テストセンターより試験予約の案内メールが届くので、案内にしたがってウェブサイトか電話にてテストセンターの予約を行います。
③いよいよ受験
本人確認と受験に際しての注意事項などの説明のあと試験開始です。合否もすぐに結果が判明し、後日NSCAジャパンより資格認定証が発送されます。
試験はそれまでの勉強や準備が大切です。当日は焦らず余裕をもって会場には到着したいですね。
NSCA-CPTの試験は、スコアード問題140問とノンスコアード問題15問で構成されています。ノンスコアード問題というのは将来の試験問題を評価するために試験問題中に点在する採点されない問題のことです。
問題のなかには映像や画像をみて解答する問題が25~35問含まれます。問題の配分や内容は以下のとおりです。
①クライアントに対する面談と評価 (問題配分25% 問題数32問)
パーソナルトレーナーはクライアントとの面談や進捗の評価スキルが必要とされます。トレーニングスキルだけでなく、会話の技術なども磨く必要があります。
②プログラムプランニング (問題配分31% 問題数45問)
クライアントのニーズをきちんと理解し、目標や成果に向かって何をどの程度提案し提供していくか・・・パーソナルトレーナーには永遠のテーマかもしれませんね。ここもきっちり抑えていく必要があります。
③エクササイズテクニック (問題配分31% 問題数43問)
当然トレーナーには必要な知識と技術ですね。正しいテクニックなくして良いトレーニングは提供できません。なぜ、どのように、トレーニングを実施していくか。確かなテクニックを磨いていく必要があります。
④安全性、緊急時の手順、法的諸問題 (問題配分13% 問題数20問)
安全が第一である。どのような環境でもまず掲げる目標ですよね。いざというときの対処や手順、法的な問題もしっかり身につけておいてあらゆる場面に対応できる必要があります。
⑤ノンスコアード問題 (問題配分なし 問題数15問)
以上のような問題構成です。これらのことをまんべんなく理解し、実践できることがパーソナルトレーナーには必要とされています。
NSCA-CPTに関して2019年度の合格率ですが、78.9%と発表されています。
合格率からすると難易度が低く感じますが、出題範囲も広く、深い知識が必要な試験なのは確かです。
テキストをみるとわかりますが、膨大な情報が詰め込まれています。勉強をしてみて改めてパーソナルトレーナーの責任の重さも感じますね。
試験時間は3時間。155問という問題を時間配分も注意して解答していかなければならず、十分な試験対策が必要な資格といえます。
資格取得は自分を表す名刺のような存在である気がします。小さな努力の証明としてこの資格を持つことで、すこしでもクライアントに信頼されるきっかけになりうると思います。
とはいえ持っていれば成功ということはないですし、その後の努力の継続は必須となってきます。
チャンスや出会いを得たあとは、学んだ知識をアウトプットすることでファンを作り、誰かのために、また自分のためになっていくということだとも思うのです。
費用が高くつくのはデメリットですが、それ以上に得られるものがあるのではないでしょうか?
パーソナルトレーナーに限らずどの分野でも、学び、前進していくきっかけにもなるのが資格取得のメリットともいえるはずです。
それではここまでお読みいただきありがとうございました。【第2回】はこちらで以上です。次回の【第3回】に続きます。
【第10回】パーソナルトレーナーである私が、生理学や栄養学の知識を駆使してローファットダイエットにトライした経験について
【第9回】パーソナルトレーナーである私が、生理学や栄養学の知識を駆使してケトジェニックにトライした経験について
【第8回】パーソナルトレーナーがご案内するケトジェニックとは
【第7回】パーソナルトレーナーと栄養学 『VOL.2』
【第6回】パーソナルトレーナーと栄養学 『VOL.1』
【第5回】パーソナルトレーナーと生理学 『VOL.2』
【第4回】パーソナルトレーナーと生理学 『VOL.1』
【第3回】ボディーメイクに関する大会やコンテストは何がある?
【第1回】パーソナルトレーナーに必要とされる資格 NSCA-CPTについて