ケトジェニックダイエットに生理学の知識が必要なのか?

答えはYESです。

それは何故か?

ケトジェニック(糖質制限)では
糖質をカットして、脂質をエネルギー源にすることで脂肪を燃やしてダイエットを行います。
脂肪の減少が望めますが、筋肉量も落ちやすくなってしまいます。
筋肉量が落ちてしまうと基礎代謝も下がってしまい、リバウンドの原因にもなってしまいます。
そのため正しく身体について学び、筋肉量を残しつつ脂肪のみを落とすことが必要になります。

目次
6 糖新生とは
7 ホルモンとは
 #1血糖値を下げるホルモン <インスリン>
 #2血糖値を上げるホルモン <グルカゴン>
 #3体脂肪を減少させるホルモン <成長ホルモン>
 #4 男性ホルモン<テストステロン>
 #5 2つの女性ホルモン <エストロゲン・プロゲステロン>
 #6 ストレスホルモン <コルチゾール>
 #7 代謝能に関わるホルモン <甲状腺ホルモン>


6 糖新生とは
糖新生は、飢餓状態において主に肝臓で炭水化物以外の基質から
グルコースを生合成する経路のことです。

かなり難しいですね。

簡単に説明すると体内の脂肪や筋肉を分解してブドウ糖を作ってしまう経路のことです。

●ポイント
『筋肉が分解されてしまうこと』
一時的には体重は落とせますが、
筋肉が落ちてしまうと基礎代謝が落ちリバウンドしやすくなってしまいますので注意が必要です。

そのため解決策としては、
糖質制限ダイエットを行う際には0にするのではなく必要量は取る事になります。

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7 ホルモンとは

ホルモンとはからだのさまざまな働きを調節する化学物質です。からだの外側・内側で環境(かんきょう)の変化が起きても、からだのはたらきを常に同じになるように保つはたらきをしています。

その中でも身体作りに重要な7つのホルモンをご紹介致します。


#1血糖値を下げるホルモン <インスリン>

炭水化物(またはタンパク質の含有量が少ない食品)を食べた場合、インスリンと呼ばれるホルモンがすい臓から分泌されるホルモン

同化ホルモンと呼ばれており
筋の合成には強く働くとされているため、
増量には欠かせません。
※体脂肪が多いいインスリンの効きが悪くなるため、増量する際はまずはダイエットをしてからが望ましいです。

#2血糖値を上げるホルモン <グルカゴン>

インスリンとは逆で食事を食べなかった場合
にすい臓から分泌されるホルモン

異化ホルモンと呼ばれており、
筋の分解(糖新生)を誘発してしまいます。
※ボディメイクの際には筋の分解を防ぐためにこまめな食事が必要です。


#3体脂肪を減少させるホルモン <成長ホルモン>
成長ホルモンとは
GH分泌細胞という細胞から分泌されるホルモンです。

主に以下の2つの作用があります。
●成長に関する作用
●代謝をコントロールする作用
具体的には、以下の効果が期待されます。
 ・身長を伸ばす
・脂肪を分解する
・疲労や怪我からの回復
・美肌、アンチエイジング
 ・病気への抵抗力、生活習慣病の予防
 etc….

※分泌を促すためには生理学VOL1でお話しした
解糖系機構の運動が、良いとされています。
※22時〜翌2時の時間帯でも分泌の上昇が見られるため早い就寝が良いとされています。

#4 男性ホルモン<テストステロン>
男性は精巣、女性は卵巣と副腎から分泌される
ホルモンです。

主な働きとして、
血中のテストステロンが体内で他の物質と結合や変換を繰り返して、タンパク質を増やして筋肉を大きくする手助けをしたり、脂肪を減らすお手伝いをするといったような働きを行なっております。

※分泌を促すためには以下のことが重要になってきます。
 ・大きな筋肉を鍛える
 ・高強度のトレーニング
 ・短い時間でしっかり追い込む
 ・睡眠や食事を、しっかり取る

#5 2つの女性ホルモン <エストロゲン・プロゲステロン>

卵巣から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)
黄体ホルモン(プロゲステロン)
2種類の女性ホルモンの分泌量は約1ヵ月で変動し、排卵や月経を起こしたり、基礎体温を上下させたりします。 もちろん、妊娠・出産にも大きく関係しています。

※そのため女性の上記のバランスによっては
 体脂肪や筋肉量の変動がみられますが、
 あまり不安にならず、しっかりとした食事や運動を、行うことが重要です。

#6 ストレスホルモン <コルチゾール>
副腎皮質から分泌されるホルモンです。

肝臓での糖の新生、筋肉でのたんぱく質代謝、脂肪組織での脂肪の分解などの代謝の促進、抗炎症および免疫抑制などの働きがあり、生きる上で必要不可欠なホルモンですが、
筋を分解してしまう特徴もあります。

※分泌が増える原因としては以下が挙げられます。
・長時間のトレーニング
・セット間のインターバルが短い
・空腹状態が続く時
・睡眠不足や、睡眠習慣の乱れ
・精神的ストレス
etc…

#7 代謝能に関わるホルモン <甲状腺ホルモン>

甲状腺から分泌されるアミノ酸誘導体のホルモンです。
一般に全身の細胞に作用して細胞の代謝率を上昇させる働きがあります。


まとめ
効率の良いボディーメイクするためには身体の働きを、しっかりと学びトレーニング頻度や時間、食事、睡眠などを学ぶ事が必要だと分かりした。


次回は…..

栄養学VOL 1

次回もお読みいただければ幸いでございます。

高梨竜弥

コラムを書いた人
高梨竜弥

トレーナーズラボ第6期生の高梨竜弥です。

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