「生体力学」SSC(ストレッチショートニングサイクル)とは?VOL.2

こんにちは。パーソナルトレーナーの川村道歩です。
もう4月に入りますが、まだまだ寒いですね。
さて今回はSSC(ストレッチショートニングサイクル)についてです。
スポーツをする方なら覚えておきたい事なので一緒に学んでいきましょう!
このメカニズムについて知っておくことで、日常生活やスポーツの場面まで、より効率よく動作を行うのに役に立つかとおもいます。
それではいきましょう。

目次

SSC(ストレッチショートニングサイクル)とは?

SSCは英語でStretch-shotening cycleといいます。
Stretc=伸張
shotening =短縮
cycle=サイクル
伸張-短縮サイクルとは簡単にいうとサイクル的に筋肉を伸び縮みさせるトレーニングという事です。
ジャンプの動作を例にすると、反動を使わずに跳ぶより、しゃがみ込んでから飛んだ方が高く跳べるはずです。
SSCはコンセントリック、エキセントリック、償却局面この3つの筋活動が組み合わさっています。
SSCを上手く活用しているのがプライオメトリックトレーニングです。

伸展反射

筋肉には伸展反射という機能があります。筋肉が伸びすぎると破れてしまうので、伸びすぎないよう機能が備わっています。
伸展反射にはもう一つ、弾性エネルギーというゴムのような働きを持っています。
筋内にはエラスチンという繊維があり、ヒモのような形をしていて、伸びたり、縮んだりします。
伸展反射とエラスチンによる弾性エネルギーによって、筋肉は伸びると急激に縮もうとする働きがあるのです。
SSCはこの伸展反射と弾性エネルギーを利用して行うトレーニングなのです。

短縮性筋活動(コンセントリック)

コンセントリックは簡単に言うと筋肉の繊維が短くなる収縮の事をいいます。
アームカールを例に上げると、力こぶを作った時に上腕二頭筋が収縮し力を発揮し重量を持ち上げる動作の事指します。

伸張性筋活動(エキセントリック)

エキセントリックは筋肉の繊維が伸びる事をいいます。
先程のアームカールを例に上げると、ダンベルを元の位置に戻していく時に力を発揮し重量を下げる動作の事を指します。
そして人間の体はエキセントリックの方が大きな力発揮出来ると言われています。
例を上げると、ダンベルを持ち上げるのは無理だけど、下ろすのはいける時ないでしょうか?

償却局面

償却局面というのはエキセントリックとコンセントリックの切り返しの事をいいます。
この償却局面が長いとエネルギーが失われてしまいます。
短ければ短いほど次のコンセントリックにおいてエネルギーを発揮する事が出来るのです。

等尺性筋活動(アイソメトリック)

上の3つとは別で覚えておきたいのがアイソメトリックです。
アイソメトリックは筋肉には力が入っているが、関節を動かさない状態の事です。
トレーニングを例に上げると、プランクなどがこのアイソメトリックです。
その他にも動かない壁を両手で押す動作もアイソメトリックなのです。

まとめ

今回はSSCと筋の活動様式についてお話していきました。
筋トレの質を上げる際にも、SSCや筋の活動様式を理解する事が大切ですので、ぜひ意識してトレーニングを行ってみましょう。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
それではまた次回お会いしましょう。

川村道歩

コラムを書いた人
川村道歩

トレーナーズラボ第16期生の川村道歩です。

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