「生理学」副甲状腺ホルモンとは?VOL.4

こんにちは。パーソナルトレーナーの川村道歩です。
今回は副甲状腺ホルモンについてです。
ホルモンの分類については前回の記事で投稿していますので、よかったら見てみてください。https://note.com/embed/notes/ne501e4b60e58

目次

副甲状腺とは?

副甲状腺というのは首の喉仏のあたりにある小さな臓器です。

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この図のように甲状腺の隅っこに4つついてるのが副甲状腺です。

副甲状腺の働き

副甲状腺はカルシウム代謝で重要な働きをしてくれます。
血中のカルシウム濃度が低下した時に血中のカルシウム濃度を上げてくれる大切な臓器なのです。
詳しくみていきましょう。

副甲状腺ホルモン(パラソルモン)

副甲状腺ホルモンはペプチドホルモンの一種です。
では具体的にどうやって血中のカルシウ濃度を上げてくれるのか?

  1. 破骨細胞を活性化させて骨に貯めてあるカルシウムを血中に放出させる
  2. 腎臓でのカルシウム再吸収を促進させてくれる
  3. 腎臓での活性型ビタミンDの産生を促進させてくれる

1つずつみていきます。

破骨細胞を活性化させて骨に貯めてあるカルシウムを血中に放出させる

骨には3つの細胞があります、そのうちの1つが破骨細胞です。
働きは、その名の通り骨を削って分解してくれます。
なぜ分解するのか?
骨にはカルシウムが含まれていて、体内の99%は骨に貯蔵されています。
血中のカルシウム濃度が低下した時に破骨細胞は骨を削って放出してくる約割があるのです。

腎臓でのカルシウム再吸収を促進させてくれる

腎臓の最も大きな役割は、尿をつくることです。
体内の不要な物は尿として排泄させてくれるのですが、腎臓が間違えて体内でまだ使える栄養素を排泄してしまうことがあるのです。
そのため体内に必要な物は尿細管から血中に再吸収されるのです。
副甲状腺ホルモンは尿細管でのカルシウムの再吸収を促進させてくれる役割があるのです。

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腎臓での活性型ビタミンDの産生を促進させてくれる

腎臓では活性型ビタミンDが作られていて、腸管でのカルシウム吸収を促進させてくれる働きがあります。
どうゆう事かといいますと、カルシウムというのは小腸から吸収されていて、活性型ビタミンDは小腸からのカルシウムの吸収率をアップさせます。
そのため活性型ビタミンDが増えるほど血中のカルシウム濃度がアップするという事なのです。
腎不全になると、腎臓からの活性型ビタミンDが作られないため、小腸でのカルシウム吸収率が低下します。
吸収率が低下すると血中のカルシウム濃度も低下してしまうため、骨にカルシウムを貯める事が出来なくなり骨粗鬆症になりやすくなってしまうのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は副甲状腺ホルモンについてでした。
小さい臓器ですが大切な役割を持ってる事を知って頂けたら嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
それではまた次回お会いしましょう。

川村道歩

コラムを書いた人
川村道歩

トレーナーズラボ第16期生の川村道歩です。

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