コラムを書いた人
助政桂多
トレーナーズラボ第7期生の助政桂多です。
こんにちは。パーソナルトレーナーの助政桂多です。
今日は自己紹介コーナーの続きを書いていきたいと思います。
前回は消防士時代の話〜はしご隊員編のお話をさせて頂きました。まだの方はぜひご覧頂けると幸いです。
さて、今回は消防士をやりながらプロボクサーになって、実際に試合をした話をしていきたいと思います。
また、消防士は公務員なのにプロとしてファイトマネーをもらったら、副業になるんじゃないの!?という疑問にもお答えしていきます。
後半に当時の試合映像を載せてありますので、ぜひ観て頂けると嬉しいです。(長いので2分ぐらいに編集しています)
それと、写真がたくさん出てきますので悪しからず。。。笑
消防士になって2年が経ちやっと仕事にも慣れて来た時に、そういえば忙しさのあまり、プライベートが充実していないなと気付きました。
そんな時、ふと※高校3年生の部活が終わったタイミングで半年間だけボクシングを習っていた事を思い出しました。
※当時はちょっと運動できればいいぐらいで、スパーリングなどはせずサンドバッグやミット打ちをする程度で辞めてしまいました。
また、男は強くて優しい方がかっこいいという考えや、本気でまたチャレンジするスポーツとしてボクシングを魅力的に感じて、地元荒川区にある【トクホン真闘ジム】の門を再度叩きました。
それがボクシングを改めて始めたきっかけです。
※写真はトクホン真闘ジムの会長だった佐々木隆雄さん(享年71歳)
下町の丹下団平という愛称で親しまれていました。
2006年6月頃にジムに入会して、1〜2ヶ月経った時、会長から筋が良いと認められて、プロにならないかとお誘いがありました。
興味もありましたし、プロになってあの後楽園ホールの聖地で試合したい、と思っていたので目指してみようと決めました。
さらに4ヶ月程、ほぼ毎日ジムで練習をして同年12月にプロテストを受け、見事1発で合格することができました。
※日本ボクシングコミッションC級ライセンスカードです。C級とは別名4回戦ボーイともいいます。意味は4ラウンドまでの試合に出場出来るということです。
上級ライセンスとしてB級ライセンス(6回戦)、A級ライセンス(10回戦)があります。
半年での合格は優秀だったみたいでして、その後すぐ試合に出ないかと打診がありました。
しかし、憧れの後楽園ホールでの試合に関しては公務員ということもあり、副業はできなかったので一度諦めてしまいました。
上記表題は正しくもあり、間違いでもあります。(地方公務員法の副業規定を調べました)
つまりファイトマネーをもらってしまったら、副業にあたりますが、所属長の了承を得た上でかつファイトマネーをもらわない契約をジム側と書面ですれば、副業にならずに済みます。
※実際に警察官や区役所職員の方も試合に出ていたケースもあります。
ですので私はジム側とその契約を取り交わした上で、上司に相談して、所属長である署長決済まで頂き、晴れてプロのリングで試合をすることが出来ました。
次のお話はいよいよプロの試合についてです。
もう少しお付き合い下さい。
プロテスト合格後1ヶ月でトントン拍子でデビュー戦が決まり、試合までの2ヶ月間、消防士の仕事以外の休みの日は、毎日ボクシング漬けの日々を過ごしていました。
でも好きでやっていましたし、本気でやるからには勝ちたかったので、全く苦に感じることなく、むしろ楽しくて時間が足りないと思うぐらいでした。
また、※出稽古といって他のジムさんのプロの方とスパーリングをしに行ったり、逆に私のジムに来て頂きスパーリングをしたり、実践形式の練習が多かったです。
※特に印象的だったのが豊島区の大塚駅にある角海老ジムさんの出稽古です。
ジム内がピリついていて、しかもアウェイ感が凄かったです。それだけでなく、選手の方の気合も技術も高くて、終始圧倒されてしまいました。
練習メニューも10kmのランニングや※8ラウンドのサンドバック打ち、8ラウンドのミット打ちなど、通常時の倍ぐらいの練習量で、毎日筋肉痛状態でしたww
※1ラウンド3分動いて、1分休憩の繰り返しで8回の意
HIIT(高強度インターバルインテンシティトレーニング)みたいな感じです。
そんなこんなで、あっという間に試合前日の計量日になりました。
多くの格闘技では体重のリミットを決めて、相手との体格の差がないようにしています。
出場予定の階級がライト級でリミットが61.23キロ以下でなくてはいけません。しっかり減量にも励んでいたので、無事に計量をパスして翌日の試合のために力をつけるため、焼き肉を食べに行きました。美味しかった〜
この頃から減量を経験していたのは、今のボディメイク大会での減量に大いに役立っています。
試合当日、人生初のしかもプロボクシングのリングに立つ日がやってくるとは、想像もしていませんでした。
緊張で朝から顔が引きつっていたことは容易にイメージできますよねww
後楽園ホールについて控室に入ってすぐ、出場選手はリングチェックといって床の硬さや弾力性、ロープの張り具合を確認します。
その後試合用のバンテージを巻いて、レフェリーの検査を受けて、あとは試合開始まで、体を温めながらミット打ちやステップの最終確認をします。
相手選手のヤマグチ土浦ジムの八木選手も同じくデビュー戦でしたので、経験値の差はありません。
技術の差も殆どないと事前情報があったので、あとは勝ちたい気持ちの強い方が勝つと思ったので、気合を入れまくってましたww
ここからは実際の試合の写真を交えてお話していきます。
DVDから画像を抽出したので、画質が荒いですがお許しください。
リングインの瞬間です。ご覧の通りプロの試合はヘットギアなし、グローブも8オンスと薄くて小さいです。ですのでまともにパンチを顎やテンプル(こめかみ)にもらったら簡単に倒れます。
リングインした瞬間、本能的にある闘争心のスイッチが入ったことを覚えています。アドレナリンが吹き出てましたねきっとw
ちなみに応援席には家族や友人20人ぐらいが応援にきてくれてました。
ほんとに力になりました。感謝です!
リング中央で両陣営とレフェリーによるルールの最終確認と、選手同士正々堂々と闘うようにと説明を受けています。
1ラウンド1分32秒、相手の左ストレートをウェービングで交わして、すかさず左フックが顎を捉えてダウンを取りました。
しかし、8カウントで相手も立ち上がりファイティングポーズをとったので、試合続行になり1ラウンドが終了しました。
ラウンド間の1分間のインターバルです。この間に水分の補給や呼吸を整えたり、セコンドのコーチのアドバイスを受けます。
ほんとにこの1分が数10秒ぐらいに感じるほど短いですww
2ラウンド目は膠着状態が続き、3ラウンド目に突入しました。
上の写真は3ラウンド1分9秒、相手のガードの隙間から右ストレートを顎に入れて、膝が落ち、レフリーがストップをかけた瞬間です。
いわゆるTKO(テクニカルノックアウト)勝ちです。
相手の八木選手もほんとにタフで、なかなかダウンを取れず苦戦するほど強かったです。
最後はお互いしっかり健闘をたたえてリングを降りました。
八木選手、本当に良い真剣勝負をありがとうございました。
ちゃっかり初のヒーローインタビューを受けました^ ^
試合後の疲れと安堵感で、きちんと答えられなかったです。
2007年3月5日トクホンVダッシュ第68弾ライト級デビュー戦 試合映像https://platform.twitter.com/embed/Tweet.html?dnt=true&embedId=twitter-widget-0&features=eyJ0ZndfZXhwZXJpbWVudHNfY29va2llX2V4cGlyYXRpb24iOnsiYnVja2V0IjoxMjA5NjAwLCJ2ZXJzaW9uIjpudWxsfSwidGZ3X2hvcml6b25fdHdlZXRfZW1iZWRfOTU1NSI6eyJidWNrZXQiOiJodGUiLCJ2ZXJzaW9uIjpudWxsfSwidGZ3X3NwYWNlX2NhcmQiOnsiYnVja2V0Ijoib2ZmIiwidmVyc2lvbiI6bnVsbH19&frame=false&hideCard=false&hideThread=false&id=1353002747335852035&lang=ja&origin=https%3A%2F%2Fnote.com%2Fkeita_fitness%2Fn%2Fn1bb0270c349f&sessionId=2323aefa92f5c1d701db3d6374eed94f06784e5b&siteScreenName=note_PR&theme=light&widgetsVersion=2582c61%3A1645036219416&width=550px
※ネットの記事の抜粋です
だいぶ長くなってしまいましたが、この辺でプロボクシングデビュー戦の話は終わります。
表題の副業の話もおわかり頂けたのではないでしょうか。
きちんと手続きを踏めば可能ということです。
最後にもうだいぶ引退してから時間が経ちますが、約3年程ボクシングをやっていたので、ボクササイズなどのダイエット向けの運動でしたら、教えることができます。
ボクシングは究極の有酸素運動ですので、脂肪燃焼に高い効果があります。
シャドウボクシングやミット打ちなどで代謝をあげていくことが出来ます。
ご希望があれば、パーソナルトレーニングにも取り入れますので、お気軽にご相談してくださいね。
2試合目の話はまた次回以降の自己紹介コーナーでお話していこうと思いますので、よろしければまた遊びに来て頂けると嬉しいです。
今回も最後まで読んで頂き、誠にありがとうございます。
Instagramも頑張っていますので、ぜひ御覧ください。
TRAINER’S GYM(トレーナーズジム) 曙橋店で
オーナー兼トレーナーをしています。ホームページはこちら。
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