パーソナルトレーナーが教える基礎知識〜栄養学VOL.1〜

こんちには、日々お疲れ様です!大津孝雄(オオツ タカオ)です。今回の記事では栄養学についての投稿をしたいと思います。
トレーナーはボディメイクがメインだから筋トレだけでいいんじゃないの?と思う人もいると思います。違うんです、食事面もトレーナーはとても重要なことなのです。それをこれこらご説明いたしますので、しばしお付き合いください😉

目次
Ⅰ.5大栄養素について
Ⅱ.栄養素のはたらきは?
Ⅲ.炭水化物(糖質)について
Ⅳ.脂質について
Ⅴ.まとめ

Ⅰ.5大栄養素について
 5大栄養素とへは、3大栄養素(たんぱく質、炭水化物、脂質)にビタミン、ミネラルを加えたものです。体のエネルギーになるたんぱく質、炭水化物、脂質に対し、ビタミンやミネラルは体調を整えるために必要な栄養素です。私たちは普段から生きるために欠かせない栄養素を食物から摂り入れています。この5大栄養素のどれか一つでも欠けると私たちは健康を保つことが難しくなります。日頃からバランスのよい食事を心がけることはとても大切なのでございます。

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Ⅱ.栄養素のはたらきは?
 栄養素には、大きく3つの働きがあります。①体をつくる
 体をつくる食べ物に多く含まれる栄養素は主にたんぱく質とミネラルです。私たちの体の中では常に新しいたんぱく質がつくられ、分解されて一部は尿などとして体外に排出されるサイクルを繰り返しています。そのため、材料となるたんぱく質を食事から補給する必要があるのです。

②エネルギーの元になる
 エネルギーのもとになる食べ物に多く含まれる栄養素は、主に炭水化物、脂質、たんぱく質です。炭水化物は糖質と食物繊維に分類されますが、エネルギーになるのは主に糖質です。糖質は1グラムあたり4キロカロリーのエネルギーをつくり出し、脳をはじめさまざまな組織のエネルギー源となります。摂りすぎを心配する方も多いですが、効率的なエネルギー供給源として、重要な役割を担っています。たんぱく質は、糖質や脂質が十分でないときにエネルギーのもとになります。炭水化物、脂質、たんぱく質は、エネルギー産生栄養素とも呼ばれています。

③体の調子を整える
 体の調子を整える食べ物に多く含まれる栄養素はビタミン、ミネラルです。ビタミンは、体の中で起こる数々の代謝反応に必要な酵素としての働きを補ったり、脂肪組織や肝臓に蓄えられてからだの機能を正常に保ったりしています。ミネラルは、臓器やからだの組織で起こるさまざまな反応をスムーズに進め、生理機能を健全に維持します。


Ⅲ.炭水化物(糖質)について
 ブドウ糖や果糖などの単糖から、構成されているものを総称して炭水化物と言います。炭水化物には大きく分けると、体内に吸収されてエネルギー源になる「糖質」と、消化吸収されずエネルギーにならない「食物繊維」とに分けることができます。
 炭水化物は構成している単糖の数が1個のものを単糖類、2個のものを二糖類、2~10数個のものを少糖類、それ以上のものを多糖類と言います。
 炭水化物は体内では、主に血液中にブドウ糖の形で存在しており、血液中のブドウ糖の濃度が血糖値となります。食事をして血糖値が高くなるとインスリンによって血糖値は低くなり、反対に、空腹になり血糖値が低くなってくるとグルカゴンといったいくつかのホルモンによって血糖値は高くなります。このように、血糖値は厳密に一定の濃度(80~140㎎/㎗)に保たれているのですが、インスリンの分泌量が少なかったり、感受性が悪くてうまく働かなかったりしてこの調整がうまくできず、血糖値が高くなりすぎてしまうのが糖尿病です。

Ⅳ.脂質について
 脂質には、常温で固まるもの(飽和脂肪酸)固まらないもの(不飽和脂肪酸)があり、固まるものは肉に、固まらないものは魚や植物に多く含まれます。どちらも体には必要であり、一方に偏らないようバランスを摂って食べる事が大切です。
脂質の主なはたらきとして、
①身体に蓄えられ、必要に応じて分解されエネルギーになる。
②エネルギー源として体温の調節や、働く力となります。少量の脂質で多くのエネルギーを得ることができる。
③細胞膜や脳神経組織をつくる材料となる。④ホルモンの材料になる。
⑤炎症に関係する物質のもとになる。
これだけでも脂質が体内において重要なことはおわかりいただけますね!
 ちなみに、不足すると・・・発育の妨げとなり、体温を保つ熱や、活動する力も弱まり、身体の消耗が激しくなります。また、脳も脂質(コレステロール)でできているため、コレステロールが低い方にうつ病が多いなどの報告もされています。

Ⅴ.まとめ
 少し長くなってしまいましたが、今回お話した内容は栄養学のほんの一部です。パーソナルトレーナーはトレーニングも大事なのですが、食事の面もとても重要なことなのでございます。体がムキムキでも体内環境や心がボロボロではいけませんからね。
次回も栄養学についてご説明させていただきます。お楽しみに😉

大津孝雄

コラムを書いた人
大津孝雄

トレーナーズラボ第17期生の大津孝雄です。

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