パーソナルトレーナーに必要な基礎知識〜生理学VOL.2〜

 こんにちは☆大津孝雄(オオツ タカオ)です\(^o^)前回の続きということで生理学のお話をしていきます。
 前回お話ししたATPの作られ方を知っておくと、糖質制限ダイエット(ケトジェニックダイエット)を行う際の有効性が理解いただけます。そして今回は【糖新生】や【ホルモン】などの内容に触れ生理学の話をしていきます。ケトジェニックダイエット実施前におさえておきましょう。

目次

目次
①糖新生とは
②ホルモンってなに?
③ホルモンの種類や働きは?
④まとめ


①糖新生とは
 糖新生とは、人間の体内(肝臓)で行われているブドウ糖(グルコース)を生成する機能の事です。人間の体にはタンパク質や脂質に由来する物質(ピルビン酸、乳酸、糖原性アミノ酸、グリセロールなど)からブドウ糖を生成する機能が備わっており、これによって人間の血糖値は常に適正な範囲内でコントロールされているのです。簡単に言うと筋肉や脂肪を分解し、エネルギーを作る流れを「糖新生」といいます。 

②ホルモンってなに?
 ホルモンと聴くと、焼肉のホルモン焼きを想像されるかもしれませ。言葉の意味が違うのですが、体の元気を作るという意味では同じですね。ホルモンとは内分泌腺で作られ、血液によって運ばれる分子です。これだけ言われてもピンとこないと思うので、実際にホルモンの種類や働きを見ていきましょう。

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③ホルモンの種類や働きは?
 ホルモンは非常に少ない分量で効果があります。50mプールに水をいっぱいに張って、その中にスプーンで1杯分のホルモンを入れて混ぜた位血液の中ではごく微量しかありません。体の中には100種類以上のホルモンが存在し、これからもまだ増えると言われています。そんな数多くあるホルモンの中でも、ボディメイクに関わるものを抜粋して説明していきましょう。

Ⅰ.インスリン
皆さんも一度は耳にしたことがあると思います。このホルモンの作用は、血糖値を下げる効果と筋肉の合成に最も作用される働きがあります。

Ⅱ.グルカゴン
作用としては、インスリンとは逆の働きをします。低血糖にさせないため血糖値を上げること、そして筋分解(糖新生)を誘発する働きがあります。減量するときには必要なホルモンですが、筋分解を最小限に抑えるため細目に食事を摂りましょう。

Ⅲ.成長ホルモン
このホルモンの作用はボディメイクには欠かせないものの一つで、特に深い関わりを持つものとして、たんぱく質合成の促進(筋肥大・筋力増加)、脂肪分解(耐脂肪燃焼)の促進が挙げられます。

Ⅳ.テストステロン
 このホルモンもボディメイクには欠かせないものの一つです。作用は筋のタンパク質合成の働きがあり、成長ホルモンを促進する働きと相乗効果を持ち、バルクアップ時期に大きく関わります。こちらのホルモンは男性ホルモンで男性に多く分泌されます。女性も少しですが分泌されています。しかし、男性の1/20ほどしか分泌されないのです。

Ⅴ.コルチゾール
 肝臓での糖新生、筋肉でのたんぱく質代謝、脂肪組織での脂肪の分解等が主な役割です。ストレスを受けたときに、分泌が増えることから「ストレスホルモン」とも呼ばれています。

④まとめ
 今回の内容はいかがでしたでしょうか?生理学は専門性が高く難しいと思います。調べてみて私も感じました。種類、作用、分泌の仕方など多くのことを知識として身につけなければいけません。しかしこの内容を土台として身につけることで、今後の活動に大きく影響してくると思います。頑張っていきましょう!少し長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m次回は、栄養学についてお話させていただきますのでお楽しみに🎵

大津孝雄

コラムを書いた人
大津孝雄

トレーナーズラボ第17期生の大津孝雄です。

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