コラムを書いた人
千原 文則
トレーナーズラボ第21期生の千原 文則です。
前回代謝についてやりました。今回は、身体を動かす燃料、糖についてやっていこうと思います。
糖って言うと、砂糖とか甘い物を連想しますよね。食べ物の糖は、体内でどのように使われるのか、分かりやすく解説出来たらいいかな。
糖質とは、炭水化物の食物繊維を除いた物で、身体を動かす物質です。
糖類とは、ブドウ糖や2糖類(オリゴ糖)など構成された物。こちらも体内では糖質と同じように身体を動かす物質です。
体内に入った糖はどのように、身体を動かす燃料になるのか?
食べ物を消化するというと「胃」を想像する方が多いと思いますが、砂糖は胃ではほとんど消化されず小腸で消化吸収されます。
砂糖が小腸に達すると消化酵素によって「ブドウ糖」と「果糖」に分解され、血液中に吸収されます。
そして、これらブドウ糖と果糖は一度肝臓に入り、酵素の働きによって果糖もブドウ糖に変わり、ブドウ糖として血液によって全身の細胞に運ばれます。
そして、その全身の細胞で取り込まれたブドウ糖が体や脳を動かすエネルギー源となります。
糖は体内でブドウ糖となり、グリコーゲン、グルコースになります。
グリコーゲンは多糖で筋肉や肝臓に貯められます。グリコースは単糖(ブドウ糖)となり体内で使われます。
グリコーゲン、グリコースは上の図の経路をたどって、最終的なATPになります。
このATPが、身体を動かす燃料本体です。これが、筋肉や細胞に行って、燃料として使われます。
糖質が体内に入って、どのように使われるのかを、大まかに解説しました。
糖は身体を動かす大事な燃料です。
糖を取れない時に、体はどうするのでしょうか。燃料補給を別の物で代用しなければ、身体が動かないですよね。
次回は、もう一つの回路。油(脂質)から、身体に必要なATPを出すシステムについて解説していきますね。