トレーナーとしての生理学③

前回、糖質の代謝を説明しましたね。今回は、もし糖質を取れない時には、どのようにして、体内のATP(糖)を作るのかについて見て行きましょう。

食事で、糖質を取らなかったら、体が動かなくなるでしょうか?ならないですよね。
糖質の代わりに何かを代謝して、人は体内に必要なATPを作り出します。

その何かはなんでしょう?
皆さんの一番気になるものですよ。そう、脂肪です。
脂肪を代謝して、体内にATP(糖)を供給するシステムがあります。

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食べ物代謝の図

脂肪が代謝されて、ATPを作り出します。このシステムのことを、酸化機構といいます。
クエン酸回路はミトコンドリアの中にあります。このクエン酸回路の中でATPが作り出されます。

ここまでで、糖質の代謝と脂質代謝を見てきました。ここで、皆さんはATPって何って思ってませんか?

ATPは体を動かすガソリンです。ここで、ATPについても説明しますね。

食事から摂取した糖や脂肪は細胞内で「生体のエネルギー通貨」と呼ばれる「アデノシン三リン酸(ATP)」に変換され、細胞内でエネルギーとして幅広く利用されています。

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ATPからエネルギーの図

ATPが、ADPに変化する際に、エネルギーが発生します。このエネルギーを使って、人は動いています。
 ATPがなければ、人は動くことが出来ません。では、このATPを使う時のシステムはいくつあるのでしょうか?
次回、ATPを産出するシステムについて、詳しい見ていこうと思います。

運動時のエネルギーシステ

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エネルギー機構

次回、次回のシステムについて分かりやすく解説行きます。次回もよろしくお願いいたします。

千原 文則

コラムを書いた人
千原 文則

トレーナーズラボ第21期生の千原 文則です。

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