【パーソナルトレーナーとしての知識】生理学_VOL.2

こんにちは、白畑知行(しらはた ともゆき)です。
第5回は前回の続き【生理学】についてお話しいたします。
生理学の知識は知っておいて損は無いです。
前回お話ししたATPの作られ方を知っておくことで、糖質制限のケトジェニックダイエットの有効性が分かります。糖質制限をすることによって解糖系機構が機能しなくなり、体に貯めこんでいる水分が減っていきます。これにより一時的に体重がストンと落ちます。(人によっては約1週間で2~3㎏程
落ちるそうです。)
この話だけで少しでも生理学の重要性が必要と思っていただけたでしょうか。

今回はホルモンの働きなどお話し致しますので、よろしくお願いいたします。

目次
1.糖新生
2.ホルモン
3.ボディメイク関連ホルモン①インスリン
4.ボディメイク関連ホルモン②グルカゴン
5.ボディメイク関連ホルモン③テストステロン
6.ボディメイク関連ホルモン④エストロゲン

1.糖新生                                                                                                        炭水化物(糖質)を抜くことによって、身体の肝臓に貯めこんでおいたグリコーゲン(炭水化物の一種)を使い、グルコース(ブドウ糖)が生み出され、エネルギーになります。そしてそのエネルギーを生み出すために必要な炭水化物が枯渇しますと、筋肉や脂肪を分解し、エネルギーを作っていきます。このエネルギーを作る流れを「糖新生」といいます。

2.ホルモン                                                                                                      ホルモンとは、栄養の成分と思っている人もいると思いますが、ホルモンはからだのさまざまなはたらきを調節する「化学物質」です。ホルモンは内分泌腺という甲状腺やすい臓などから作られています。ほんの少しの量で効果を発揮しますので、ボディメイクをする上で知って欲しいことです。

3.ボディメイク関連ホルモン①インスリン                                          作用としては、血糖値を下げる効果と筋肉の合成に最も作用される働きがあります。バルクアップされた方はこのインスリンの働きを活用するため、糖質の摂取が必要になります。

4.ボディメイク関連ホルモン②グルカゴン                                                    作用としては、低血糖にさせないため、血糖値を上げること、そして筋分解(糖新生)を誘発する働きがあります。減量するときには必要なホルモンですが、筋分解を最小限に抑えるため、こまめに食事は摂りましょう。

5.ボディメイク関連ホルモン③テストステロン                                               作用としては、筋のタンパク質合成の働きがあり、成長ホルモンというタンパク質合成を促進する働きと相乗効果を持ち、バルクアップ時期に大きく関わります。こちらのホルモンは男性ホルモンで男性がよく分泌されますが、女性も少しですが分泌されています。

6.ボディメイク関連ホルモン④エストロゲン                                               女性がよく分泌されるホルモンです。作用としては、生理前後で変わります。生理中ですと、イライラしたり、浮腫み、太りやすい。生理後ですと、気分が明るくなったり、痩せやすくなります。このホルモンの影響で体重の上げ下げに変化があり戸惑うと思いますので、このホルモンの働きでも覚えていると、ダイエットも前向きに行えると思います。

ボディメイクおいて、トレーニング方法だけでなく、生理学を知ることで、継続はしやすいと思います。うまくホルモンと付き合ってボディメイクに役立てていきましょう。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

白畑知行

コラムを書いた人
白畑知行

トレーナーズラボ第17期生の白畑知行です。

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