【食べたものはどうエネルギーになる? 代謝をわかりやすく説明!〜生理学Vol.1〜】

自粛してから太ったなぁ、、

そもそも、食べたものって体でどうなるんだろう?
どうエネルギーになるんだろう?
そもそもなんで体は動くんだ?

知りたいけど
生理学って難しそう…

大丈夫です!

めんどくさがり屋のあなたのために
めんどくさがり屋の私が
わかりやすく解説します☺︎

一緒に少し学んでみましょう!

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【目次】
①そもそもエネルギーってどう生まれる?
②「ATP」って何?

③エネルギーの作られ方⑴ホスファゲン機構
④エネルギーの作られ方⑵解糖系機構
⑤エネルギーの作られ方⑶酸化系機構

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【①そもそもエネルギーってどう生まれる?】

私たちは食べていますね!三大栄養素。

・炭水化物
・脂質
・タンパク質

これらは
口に入り→
胃を通り→
小腸で吸収され→
その際の「代謝」によってエネルギーができます!→
そして、そのエネルギーで体は動きます!!!

では、「代謝」とは?
異化作用…大きい分子を小さい分子にバラバラにすること

同化作用…小さい分子を大きい分子にまとめること
この2つをまとめて「代謝」と呼びます。

わかりやすく
おにぎりを例にしましょう!
のりがエネルギーだと思って下さい。

バラバラのお米(小さな分子)をまとめておにぎり(大きな分子)にするにはのり(エネルギー)が必要ですね。
=同化作用

まとまったおにぎり(大きな分子)をバラバラのお米(小さな分子)にしたらのり(エネルギー)はいらないので出されます。
=異化作用

この異化作用で
出されたエネルギーを利用して、
私たちは動いているのです!!!!

そのエネルギー体を
「ATP」といいます。

【②ATPって、何?】

(ん?
「ATP」?難しいそうだな?)

大丈夫です!下の図をみてみましょう!

この図の細かいところは置いておいて、

「ATP」の正式名称は「アデノシン三リン酸」といいます。

(「ATP」のTはトリプルのこと。=リン酸(P)が3つある)

とにかく、
私たちは常にエネルギーが必要です!

異化したエネルギーは
使い切ったり使いきれなかったりします。

必要なときに使いやすいように、

いつでも使えるように
「ATP」にエネルギーを蓄えておくんですね!

そして必要なときに「ATP」は使われて、
「リン酸(P)」が1個切られて
✂️

「ADP」になります。
(「ADP」のDはダブルのこと。=リン酸(P)が2つ)

この切れた際に
結合に蓄えられていたエネルギーが
放出される、ということです!

このように、エネルギーは
「ATP」によりやりとりされているのです!!

ここまでご理解いただけましたか?

さて。
「ATP」は体を動かすために
主に筋肉で使われます。

でも筋細胞にATPを貯蔵するには限界があります…

ずっとずっと筋活動を行うために

ATPが使われ、ADPになったら…

また ATPをつくる!!!

という 「ATPを再合成する仕組み」

が人間の体にはあります✨

それが上記3つです。

この3つは常にどれも使われていますが、
①運動強度と②運動時間により
主に使われる仕組みが決まります。

(3つもあるのか!
と思われるかと思いますが、1つ1つ説明しましょう!)

【③エネルギーの作られ方⑴ホスファゲン機構】

CPを使ってATPを再合成する仕組みです。

CPとは、肝臓に蓄えられている
「クレアチンリン酸」のこと。

ATPが異化されて、リン酸(P)が1個少なくなった
ADPに、CPのリン酸(P)を1個分けてくれるのです!

そうしたらまた**ATPができる**
ということです!

〈ホスファゲン機構が主に使われる運動強度〉
●0〜6秒しか続けられないくらいの
●非常にキツイ運動強度

【④エネルギーの作られ方⑵解糖系機構】

を使ってATPを再合成する仕組みです。

炭水化物(糖質+食物繊維)は

グルコースという名に変わり
血中を流れます

どんどん分解(異化)される経過で
** ATPができます!**

最終的にはピルビン酸になります

このピルビン酸になった後が分かれ道!
運動強度により
2つルートが分かれます。

1つ目
〈解糖系機構が主に使われる運動強度〉
●30秒〜2分しか続けられないくらいの
●キツイ運動強度
=無酸素的分解

最終的にピルビン酸は乳酸になり、血中へ

2つ目
〈酸化機構が主に使われる運動強度〉
●3分以上続けられるくらい
●軽い運動強度
=有酸素的分解

ピルビン酸は酸素が足りれば、、
ミトコンドリア内に入れる!

この酸化機構を更に詳しく説明しましょう!

【⑤エネルギーの作られ方⑶酸化系機構】

上記で分かれた
2つのルートのうちの1つ。
酸素を使ってATPを再合成する仕組みです。

ピルビン酸は十分な酸素があれば、
ミトコンドリア(筋肉や細胞内にある)の
中にスッと入れます!

そして輸送されて

アセチルCoAになり

TCA回路に入ります

この回路の中でぐるぐる代謝されていく中で
**ATPができます!**

●ダイエットしたい方へ●

酸化機構、なんとなくご理解いただけたでしょうか?

つまり食べたものを消費したい!と思ったら

ミトコンドリアがたくさんあれば、
食べたものがエネルギーに変わる!

ミトコンドリアを増やすには
筋肉を増やせばよい!


トレーニングしましょう!♪

ということですね◎

しかも、上記の図からみてわかるように
この酸化機構、
脂質もエネルギー源にして
TCA回路で
ATPをつくってくれるんです!!👏👏

つまり酸化機構は
脂肪燃焼する!


酸素が十分にある
有酸素運動はダイエットに良い!

ということですね◎

さて。
生理学、難しいところもありましたが、
どうやって食べたものが体でエネルギーになるか、少しでも知ることができたでしょうか?

次回も生理学のお話です。
お楽しみに☺︎

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。
パーソナルトレーナースクールに通学し、プロのトレーナーとして資格取得を目指して勉強中の森田あかねでした。
次回の記事もよろしくお願いします。

森田あかね

コラムを書いた人
森田あかね

トレーナーズラボ第3期生の森田あかねです。