パーソナルトレーナーに栄養学の知識って必要ある?【vol.1】

早速結論を申し上げます。

必要です!!

理由は、食事は私たちの身体を作る源だからです!

ボディメイクをご案内するのが
パーソナルトレーナーの仕事です。

お客様に食事指導、ボディメイクを行う上で
栄養学の知識必要不可欠なのです。

しっかりとした栄養学の知識を学び、
そしてお客様にお伝えし、実践していただけることで
顧客満足度が上がるのではないでしょうか。

そのために、一緒に勉強していきましょう!

目次

  1. 【1.五大栄養素とは】
  2. 【2.炭水化物とは】
  3. 〈①糖質との違い〉
  4. 〈②炭水化物の種類〉
  5. 〈③GI値とは〉
  6. 【2.脂質とは】
  7. 〈①.脂質の特徴〉
  8. 〈②.脂質の種類〉
  9. 〈③.悪いあぶら〉
  10. 〈④.良いあぶら〉

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【1.五大栄養素とは】

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皆さんは、「五大栄養素」と言われてピンときますか?

五大栄養素とは…

・炭水化物
・脂質
・タンパク質
・ビタミン
・ミネラル

の五種類です。

この中で、炭水化物、脂質、タンパク質
エネルギー源や身体の組織となる栄養素として
「三大栄養素」と呼ばれています。

ビタミン・ミネラルは微量元素であり、
身体の調子を整える働きをします。

【2.炭水化物とは】

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炭水化物とは、
聞き馴染みのあるブドウ糖
果物に入っている果糖などの
「単糖」と呼ばれるものから構成している総称です。

単糖については後ほど詳しく説明します✨

炭水化物には主に3つの特徴があります。

1. 効率が良いエネルギー源             
2. 貯蔵エネルギーになる             
3. 1gあたり4kcal

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例えば、この食品だと
炭水化物が9.3gなので
炭水化物だけのカロリーでいえば
「9.3×4=37.2kcal」ということがわかります!

〈①糖質との違い〉

皆さんは、「炭水化物と糖質の違いは何?」と聞かれて答えられますか?

厳密には…

炭水化物=糖質+食物繊維

となります!

よく聞く食物繊維とは
炭水化物の一種だったのですね🤔

〈②炭水化物の種類〉

炭水化物は構成している単糖の数によって
名前が変わります。

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【単糖類】
ブドウ糖(グルコース)
→自然界に最も多く存在している糖です。
 果物やはちみつなどに含まれます。
果糖(フルクトース)
→果糖いつもブドウ糖とくっついています。
 ブドウ糖と同じく、果物やはちみつなどに含まれま 
 す。
ガラクトース
→乳製品に含まれます。

【二糖類】
ショ糖(スクロース)
→ブドウ糖と果糖の化合物で、
 砂糖の主成分になります。
乳糖(ラクトース)
→ブドウ糖とガラクトースの化合物です。
 母乳や牛乳、乳製品に含まれます。
麦芽糖(マルトース)
→ブドウ糖が2つ結合したものです。
 水飴の主成分になります。

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【少糖類】
マルトオリゴ糖
→ブドウ糖を含むオリゴ糖です。
 根菜類や大豆類に含まれます。
その他のオリゴ糖
→マルトオリゴ糖以外のオリゴ糖です。

【多糖類】
デンプン
→ブドウ糖がたくさん集まったものです。
 お米に含まれます。
非デンプン性多糖類
→消化されにくいデンプンです。
 食物繊維がこれにあたります。

〈③GI値とは〉

皆さんは「GI値」という単語を
聞いたことがあるでしょうか。

GI値とは…
食品における血糖値(血液中のブドウ糖濃度)の
上昇度合いを示した数値

です!

血糖値が上昇する
インスリンが(この前の生理学でやった!)分泌され、血糖値を下げてくれます。

血糖値の上昇度合いが高い(高GI値)の
食品を摂取すると
血糖値が急に上がりインスリンの働きで
血糖値が急に下がる。 

この血糖値の乱高下が
急な眠気やイライラに繋がります。

またインスリンは、
脂肪合成の促進や脂肪分解の抑制作用があります。
(前回の復習ですね🖋)

そのため低GI値の食品が好まれるのです!

低GI値の食品:                   玄米、そば、全粒粉パン、オートミールなど

【2.脂質とは】

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脂質とは、
水では溶けない、有機溶媒で溶ける化合物です。

脂質と聞くと「取らない方がいいもの」と
認識している人が多いと思います。
しかし、脂質は人間にとって必要不可欠なものです。
人間の細胞、臓器、脳はすべて脂質でできており、
これらが正常な働きをするためには
良質な脂質が必要です。

あぶら
常温で液体のあぶら(油)
固体のあぶら(脂)があり
これをまとめて、油脂と呼びます。

この油脂は、脂肪酸グリセリンという分子から
できています。
この油脂や脂肪酸、グリセリン、コレステロールなどをあわせて脂質と呼ぶのです!

〈①.脂質の特徴〉

脂質は主に3つの特徴があります。

1. 第二のエネルギー源
第一のエネルギー源は炭水化物(糖質)ですが、
それが無くなると脂質がエレルギー源になります。
これがいわゆる糖質制限ダイエットの肝です!

2. 脂溶性ビタミンの吸収促進
脂溶性ビタミンとはビタミンA.D.E.Kのことです。
このビタミンは水で溶けず、脂で溶けるので
脂質が必要となるのです。

3. 1gあたり9kcal
炭水化物、タンパク質の
2倍以上のカロリーを持っています。
よって脂質の取りすぎ
オーバーカロリー(カロリーをとり過ぎてしまう)
の元になります⚠️

〈②.脂質の種類〉

脂質の種類は以下の通りです。

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次にこの脂質達を詳しく説明していきます。

脂質は大きく分けて

①「飽和脂肪酸」   ②「不飽和脂肪酸」

に分けられます。

飽和脂肪酸とはバターやお肉などの動物性脂肪
 多く含まれており、融点が高く常温で固体のものが
 多いのが特徴です。

また、飽和脂肪酸は炭素の数で名前が異なります。

短鎖脂肪酸(炭素数2、4、6)
【バターなど】

中鎖脂肪酸(炭素数8、10) 
【ココナッツオイル、MCTオイルなど】

長鎖脂肪酸(炭素数12以上) 
【肉類の脂など】

不飽和脂肪酸とは植物性油や魚油
 多く含まれており、常温で液体のものが多いのが
 特徴です。

また、不飽和脂肪酸は3種類あります。

1.一価不飽和脂肪酸(体内で作ることができる脂)
 ・オメガ9脂肪酸(オレイン酸)
 【オリーブオイル、米油、アボカドなど】

2.多価不飽和脂肪酸(体内で作ることができない脂) ①オメガ3脂肪酸(αリノレイン酸、EPA、DHA)
 【魚油、アマニ油、えごま油など】

②オメガ6 脂肪酸(リノール酸)
 【サラダ油、マヨネーズ、ごま油など】

3.トランス脂肪酸(人工的に作った脂)
 【マーガリン、ショートニングなど】

次に身体に「悪いあぶら」と「良いあぶら」について
紹介していきます!

〈③.悪いあぶら〉

悪いあぶらは以下の4つです。

・オメガ6 脂肪酸
・動物性脂肪酸(長鎖脂肪酸)
・酸化した脂肪酸
・トランス脂肪酸


オメガ6 脂肪酸動物性脂肪酸自体は
悪い油ではないのですが、
揚げ物やマヨネーズ、ドレッシング、サラダ油など
普段食べている物にたくさん含まれているので
摂りすぎてしまいがちな、あぶらです。

また、トランス脂肪酸は人工的に加工してある脂で、
体に害がありありなので1番気をつけたい脂です。

〈④.良いあぶら〉

良いあぶらは以下の3つです。

・オメガ3脂肪酸
・中鎖脂肪酸
・オメガ9脂肪酸


オメガ3脂肪酸には
αリノレン酸、EPA、DHAが含まれています。

EPA中性脂肪やldlの低下を促進させ、
血栓を防ぎます。(血液をサラサラにする)

DHA脳や神経、網膜に影響を及ぼします。
脳の活性化にも効果的です!

中鎖脂肪酸ココナッツオイルやMCTオイルなどに
含まれおり、
エレルギーになりやすく、脂肪になりにくい
という性質があります。

オメガ9脂肪酸にはオレイン酸が含まれており、
便器改善や悪玉コレステロールを低下させる
働きがあります。

【3.まとめ】

今回は、
五大栄養素の炭水化物と脂質について
紹介してきました!

まとめると、

・炭水化物=糖質+食物繊維
・低GI値の食品は脂肪がつきづらい
・オメガ6 脂肪酸の摂りすぎに注意
・トランス脂肪酸は避ける。
・良いあぶらを意識して摂取する。

以上です!

今回もボリューミーでしたね💦
お疲れ様でした☺️

そして、最後までご覧頂きありがとうございました!!

佐藤涼太

コラムを書いた人
佐藤涼太

トレーナーズラボ第6期生の佐藤涼太です。