コラムを書いた人
清水祥永
トレーナーズラボ第18期生の清水祥永です。
こんにちは。清水 祥永と申します。
今回はパーソナルトレーナーを目指す際、資格は必要なのか?どの団体の資格を取ればいいのか?その理由や団体の詳細について解説していきます。
①そもそも資格は必要なの?
②おすすめはNSCA
③NSCAという団体について
④NSCA‐CPTとCSCSについて
⑤資格取得条件について(NSCAーCPT)
⑥まとめ
パーソナルトレーナーになりたい!けど、資格は必要?
結論から申し上げますと、「必須ではないが、あれば強力な武器になる。」といった立ち位置です。
パーソナルトレーナーという職業は資格を持っていなければなれない、というものではないため、極端な話、「私はパーソナルトレーナーです。」と今すぐ名乗ることができます。そのため、資格を持っていなくても実績と知名度のあるトレーナーはたくさんいらっしゃいます。
ですが、私はこれからトレーナーを目指すのであれば資格は取っておくことを強くおすすめします。
それはなぜか?知識レベルを高めることができるという理由もありますが、1番は、お客様に自分を選んで頂ける確率が上がるからです。
例えば、人柄の良さ、コミュニケーション能力、知識レベル、その全てが同じレベルのトレーナーが2人いて、一方は資格を持っている。となった場合、当然お客様は資格を持っているトレーナーを選びますよね。高いお金を払ってトレーナーをつけるからには、条件が良い方を選ぶのは当然です。
ここまで、私の資格に対する考えをお話ししてきましたが、次の項目では「どの資格を取ればいいのか?」ということについて解説をしていきます。
パーソナルトレーナー資格取得にあたっては、「NSCA、NESTA、JATI」のいわゆる3大資格として知名度の高い団体の中から選ばれることが多いです。大手フィットネスジムのトレーナー採用条件に、これらの団体の資格保持が入っているケースが多いことから、知名度の高さがわかります。
この3つの中から、私がおすすめするのはNSCA。
なぜか?取得が1番楽だから。です。
誤解が無いよう申し上げますが、試験の難易度が1番簡単だからという意味ではありません。試験を受けるための条件や費用が他の団体と比べ良心的である。という意味での楽です。
ここまで、NSCAをおすすめする理由をお話ししましたが、次はNSCAについて少し詳しく解説をしていきます。
NSCA(National Strength and Conditioning Association)は、ストレングストレーニングとコンディショニングに関する国際的な教育団体として1978年に設立された、アメリカに本部を置く団体です。現在では世界78の国と地域において会員が活動しており、この膨大な会員のネットワークをもとに、ストレングストレーニングとコンディショニングの実践と研究から得られた最先端の情報を、論文集、ジャーナル、ウェブサイト等を通じて世界中に配信し続けています。
長年の活動実績があり、アメリカを中心に世界中で認知されている信頼のおける団体である、という風に私はこの団体を解釈しています。
次の項目では、具体的な試験の内容について解説をしていきます。
NSCAには、
・NSCA‐CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)
・CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペ
シャリスト)
と2つの資格が存在します。
何が違うのか?
・NSCA‐CPTは、主に一般の方々に「対個人」でトレ
ーニング指導を行う
・CSCSは、アスリート、スポーツ団体のパフォーマン
ス向上や傷病予防、施設の運営
となっており、基本となる指導対象が違ってきます。
そのため、「パーソナルトレーナー」という職業においては、NSCA‐CPTの取得が望ましいと考えられます。
次の項目では、資格取得条件について解説をしていきます。
それでは最後に、資格取得条件について解説をしていきます。
まず、CSCSの資格取得条件につきましては、指導対象が主にアスリート、スポーツ団体であるため、ここでは省かせて頂きます。
NSCA‐CPT資格取得条件
・NSCAジャパン会員である ※1
・満18歳以上
・高等学校卒業者または高等学校卒業程度認定試験
(旧:大学入学検定試験)合格者
・有効なCPR/AEDの認定者 ※2
・NSCA-CPT認定試験に合格
※1 正会員:13,200円(年額)
学生会員:11,000円(年額)
※2 私は消防署で行っている普通救命講習1の修了証
のコピーを郵送しました。
現在はコロナウィルス感染予防対策のため、講習
を中止している所もあるため、特別措置として、
総務省消防庁、日本赤十字社、日本ライフセービ
ング協会が行っているオンライン形式の講習も認
められています。(2022年6月28日現在)
ここまで、パーソナルトレーナーを目指すにあたって、資格の必要性の有無、資格団体の種類、NSCAの資格取得条件などを解説してきました。
最後にお伝えしたいことは、資格を取得するのであれば私はNSCAをおすすめしていますが、どの団体の資格が優れている、劣っているということはありません。資格は持っていれば武器になりますが、ただ持っているだけでは何の役にも立ちません。資格というツールをどううまく使い、パーソナルトレーナーとしてどう成長していけるのかが大切なのではないでしょうか。
ここまでお付き合い頂き、誠にありがとうございました。
次回は、NSCA‐CPTの試験について、深掘りをしていきます。