ACSMによる資格を有するトレーナーの付加価値?

l そもそもACSMとは、何か?

ACSMとは、アメリカスポーツ医学会のことを指し(現在:世界90ヵ国以上で5万人以上の会員)、ヘルスフィットネスやスポーツ医学の資格を認定するなど、世界的に認知されている団体です。ACSMによる認定資格の「ACSM認定エクササイズフィジオロジスト→EP-C」は、健康な方々や合併症がなく医学的にコントロールをされていて1人で身体活動を行う許可を得ている患者に対して、予防医学的な側面から運動処方を作成し、指導を行う資格として、高い評価を得ているものです。


l 「ACSM」と「パーソナルトレーナー」

現在、パーソナルトレーナーは様々な資格を有し、ボディメイクやコンディショニング、健康維持など多様な形で行われています。そんな中、前述したようにACSM:EP-C予防医学的な面から健康スクリーニングの実施、体力の測定評価を行い、運動指導を行っていくため、フィットネス業界や病院、様々な現場で求められています。同じパーソナルトレーナーという業界で仕事をする上で、EP-Cは知っておくべき資格の1つです。ACSMで資格を取得するための条件と必要なことは?資格試験を受験するうえで、満たしていなければならない条件があります。 ①    運動科学、運動生理学、あるいはキネシオロジーの学士号以上の学位②    成人CPR(心肺蘇生法)・AED(自動体外式除細動器)の資格(スキル実習が含まれるもの) 受験するためには、上記の条件を満たすことが必要になってきます。ですが、①の条件は、学校を卒業することが必須になってくるため、既にトレーナーをされている方にとっては、難しい条件になってきます…

l ACSMによる資格所得がパーソナルトレーナーとしての価値に繋がる

これまで示してきたように、ACSM:EP-Cという資格を取得・有することは、予防医学、健康、フィットネスにおいて世界的に認知されている資格です。この資格を有してパーソナルトレーナーを目指すことは、多方面から増えてきている業界内において、他者との違いを示し、付加価値を持ったパーソナルトレーナーになるための1つの手段であると考えられます。それと同時に、現在トレーナーとして働かれている方にとっては、新たに学校に通わなければならないため、「メリット」に対して、大きな「デメリット」が存在します。そのため、受験条件を満たしやすい別の資格(例:NSCA CP-Tなど)の取得を目指すことでプラスアルファを作っていくことも選択肢として捉えることもお勧め出来ると考えられます。

松山 尚史

コラムを書いた人
松山 尚史

トレーナーズラボ第1期生の松山 尚史です。