コラムを書いた人
米原聖貴
トレーナーズラボ第16期生の米原聖貴です。
こんにちは!米原 聖貴 【よねトレ】です!
今回はパーソナルトレーナーを目指すなら絶対に学ぶべきである”生理学”について、記事を書いていきます!
まず、なぜパーソナルトレーナーに生理学が必要なのでしょうか??
生理学とは、体の中で何が行われ、体の細胞を修復したり力を供給しているのかなどなど、体で起こる現象についての学問のことです。
この意味を理解すると、パーソナルトレーナーに必要かどうかすぐに分かりますね!
もちろん必要です!
それでは今回の記事は生理学の中のATPというものに着目して書いていきます!
目次
1.異化・同化作用について
2.ATPとは??
3.ATPが作られる過程
まず皆さんは”代謝“という言葉を聞いたことがあると思います。
この”異化”と”同化”が代謝なのです!
異化とは…
大きな分子を小さな構成部分に分解してエネルギーを取り出すこと。
簡単に言えば大きなものを小さくして使いやすくしよう!ということです。
同化とは…
小さな部品から大きな分子を構成すること。
異化と逆の考えですね。
カタボリック・アナボリックという言葉がありますが、それも異化・同化のことです!
ATP(アデノシン三リン酸)とはなんでしょう?
これは、先程ご説明した異化作用によって三大栄養素から作られるエネルギー体のことです。
炭水化物、タンパク質、脂質これらがそのままエネルギーとして使われるというよりは、ATPに変換されて、やっとエネルギーとして使われるということです!
ATPが使われると、ADP(アデノシン二リン酸)となります。これはリン酸が3つくっついていたものがエネルギーの放出により、1つ離れていくというものです。
ATPは主に筋肉で使われ、僅かですが筋細胞に貯蔵することもできます!
継続的な筋活動を行っていくには、ATPの供給(再合成)が必須となってきます!
まずATPの供給(再合成)するにあたって、供給機構というものが3つあります。
1.ホスファゲン機構
こちらのエネルギー供給経路は0~6秒の瞬発的に大きな力を放出する際に使われる経路です。
ATPを使用した後、ADPになりますが、肝臓にストックされているクレアチンリン酸と再合成することでATPに戻り、また活動が可能になります!
ATPの生産速度は1番早く、1度に生産できる数は1番少ないです。
2.解糖系機構
こちらの経路は、主に30~120秒間に継続可能な運動強度のものをする際に使われる経路です。
こちらは、糖質から分解してATPを作り出します。
最終的にピルビン酸というものに分解され、乳酸へのルート(速い解糖)または次にご紹介する酸化系機構へのルート(遅い解糖)に分かれます。
速い解糖ではATPの生産速度は2番目に速く、生産できる数は2番目に少ないです。
遅い解糖はどちらも3番目となります。
3.酸化系機構
こちらの経路は、主に3分以上継続可能な運動強度のものになります。
低強度の運動や安静時にATPを生成することができ、炭水化物→脂質→タンパク質の順で利用していきます。
ATPの生産速度は1番遅いですが、生産できる数は1番多いです。
それぞれ運動強度と運動継続時間によってらATPが作られる経路が異なってきます!
この3つの経路を理解した上でトレーニングすることで、筋力UPや筋肥大、筋持久力を狙って向上させることができるので、しっかり理解を深めていきましょう!
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今回もここまでお読みいただきありがとうございました!
次回は、エネルギー供給と運動強度・運動継続時間の関係や、糖新生についてや、ボディメイクに必要なホルモンのご紹介をしていきますので、ぜひ楽しみに待っていてください!
それではまた次回!ありがとうございました!