コラムを書いた人
古林修
トレーナーズラボ第1期生の古林修です。
平成元年に「財団法人健康・体力づくり事業財団」が設立した民間資格です。
主な仕事内容は以下のものになります。
・運動プログラムを実践し指導していくこと
といったように実際に動作等を行い指導できる人のことです!
テレビでよく見る体操のお兄さんみたいな感じと言えばイメージがつきやすいかもしれませんね!
前回の記事で
【健康運動指導士】についてご紹介いたしました。
(こちらを参照ください・・・・・https://trainers-lab.com/blog/健康運動指導士ってご存知ですか??.html)
今回の【健康運動実践指導者】名前も非常に似ているため、
何が違うのかを説明していきたいと思います。
まず双方の主な仕事内容を比較していきます。
健康運動指導士
・個人に合った運動プログラムの作成
・実践する指導計画の調整
・直接の運動指導
健康運動実践指導者
・運動プログラムを実践し指導していくこと
・・・・・同じじゃないのか?!?!
違います!!!
双方が近い位置関係で連携しているため同じに見えますが、健康運動実践指導者は、指導や実践をメインとした仕事を担っているのです!
もちろん健康運動指導士がそれをできないわけではありませんがメインの仕事かと言われればそうではありません。
資格で分けているということは、それなりの役割分担があります。
簡単に言えば、健康運動実践指導者は実際に動作を行い指導する人。健康運動指導士は、動作を考える人です。
・どんな職種、職場で活躍するか?
パーソナルトレー二ングジム・フィットネスジム・介護施設、医療機関等、普通のトレーナーと同様な場所で働くことができますが・・・・
健康運動実践指導者、健康運動指導士の資格保有者のみ働ける場所が存在します。
それが・・・・ 指定運動療法施設 です!
指定運動療法施設!!!この言葉は今後絶対に覚えていた方が良いと思います。
これは、お医者さんの診察を受け運動処方箋を頂くと無料で使えるジムです!!
生活習慣病や少子高齢化が進む中、将来的に上記どちらかの資格保有者は、とても優遇されていくと考えられます。
・資格取得方法
資格の取得には下記に記す方法があります。
条件
1. 健康運動実践指導者養成校で学ぶ。
2. 「健康運動実践指導者養成講習会」を受講する。
講習会を受講するにも条件があります。
・体育系短期大学または体育専修学校(2年制)もしくはこれと同等以上の学校を卒業した人
・3年以上運動指導に従事した経験のある人
・運動指導に関連する資格(フィットネストレーナー、アスレティックトレーナーなど)を持つ人
・保健医療に関する資格(保健師、管理栄養士、看護師、柔道整復師など)を持つ人
・学校教育に関する資格(幼稚園教諭、小・中・高等学校教員免許など)を持つ人
まずは財団に問い合わせて講習会受講資格の有無を確認してみると良いでしょう。
3年以上の経験がある人なら、受講できます。
パーソナルトレーナーとして働きながら、この【健康運動実践指導者】を取得するというのが現実的かと思います。
健康運動指導士と同様に健康運動実践指導者も将来的には重要な資格になってくると考えます。
日本社会の少子高齢化、生活習慣病の増大、また平均寿命の加齢化。
日本社会は働ける若者が少なくなっているので医療費の財源の確保が難しく将来的には医療費の負担は自費が大きくなります。
実際に法案も進んでいます。高齢者が多く病気も多くなります。
どこに救いがあるのか?!
健康を維持すること!!!
これです!!!
将来的には必ず日本社会の中核を担います。それほど運動やスポーツは重要になります。
健康運動実践指導者は非常に責任が重い仕事です。
運動の知識だけではやっていけないでしょう。
怪我をさせてしまうリスクを避けるために、多くの知識の応用力も必要です。
それを支える栄養、生理学、解剖学なども必要になります。
ゲストに質問された時、なんて答えますか?
わかりません、で終わってはいけません。
申し訳ありません。わかりません、必ず調べてお答えします。
これをしっかりやり続けることが、大切なことだと思います。
人に物事を教えるということは、それ相応の責任がのしかかってくることを理解する必要がある仕事です。