パーソナルトレーナー が生理学と栄養学を駆使してケトジェニックを実際にやってみた

前回の記事で説明致しましたケトジェニックを私は、2ヶ月間体験してみました。その時に気づいたことや感想を述べていきます。

目次

●実際にやってみた自分の経験について
●ケトジェニックをやってみた自分の感想
●人にうまく伝えることは出来そうなのか?

実際にやってみた自分の経験について

私はこれまでに、ボディーメイクの為に食事を変えたことが1度も御座いませんでした。

始める前は、こんなに良質な脂質を摂って本当にやせるの?など半信半疑でケトジェニックをスタート致しました。

初めた当初は、普段の食事の中の糖質を抜くことは簡単にできましたが、全体の60%を占める良質な脂質の摂取に戸惑いました。普段の食事の倍以上の脂を取っていくので、いきなり60%摂ることが難しく感じました。

1週間もすると良質な脂の摂取は慣れてきました。しかし炭水化物が好きな私は、開始3日目で炭水化物、特にパンが無性に食べたくなり、この日から4日間ほどは欲との戦いでした。

こういった辛い時に、メンタル面から目標の維持はとても大切だと感じました。私の場合は「パーソナルトレーナー としてゲストの気持ちを知る!」この目標があった為、この辛い時期を乗り越えることができました。

ダイエットをされる方は、「ただ痩せたい!」ではなく、痩せてどうなりたいが大切です。痩せて家族を見返す!や好きな方に振り向いてもらう!など具体的な目標を持つことで継続する力が生まれます。

上記ではメンタル面でお話しましたが、実際に辛い時に私がとった具体的な行動を二つ紹介致します。
一つ目は、食事を5回に分けることです。
勿論総摂取カロリーは変えませんので、一回の食事量を減らします。すると空腹状態がなくなるので、楽にケトジェニックを進めることができました。私みたいに大食いの方には、すごくおすすめです。

二つ目は、魚とお肉を日替わりで食べていくことです。お肉も牛・豚・鶏と分けて、魚も刺身や焼き魚などに分けることで、飽きずに脂を摂ることができました。

*しかしお肉の脂の摂りすぎには注意が必要です。

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ここで皆さんが疑問に思われるのは、ケトジェニックは辛いのか?慣れてくるのか?という点ですが、辛いのは上記でも述べましたように始めの1週間です。その後は必ずケトジェニックに慣れます。私の場合は、この食生活が当たり前だと感じるほどケトジェニックにのめり込んでいました。

ケトジェニックを2ヶ月間やり遂げて感じた効果は、劇的な体脂肪量の変化、免疫力の向上、肌荒れがなくなったことです。特に驚いたのが、平熱が1度ほど上がっていたことです。昔から体調を崩しやすかったのですが、ケトジェニックを始め、今も平熱が高いので体調を崩すことがなくなりました。

また昔から乾燥肌だったのですが、その悩みが改善されました。ですが時期が梅雨頃でしたので、もう1度冬にケトジェニックを試してみたいと考えています。

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※私の2ヶ月間の変化です。

ケトジェニックをやってみた自分の感想

人生で初めてダイエットに触れ、特に感じたことが、如何に人間の体が食事で成り立っているかを身にしみて感じることができたことです。

今までの自分は偏食気味で、それが原因で体調を崩していました。今振り返ると昔の自分が情けなく感じます。

一般的に言われる○○ダイエットなどは、栄養素の偏りが問題視されています。例えば1ヶ月間トマトダイエットを行うとします。必ず減量はするものの、タンパク質を摂取しないため、筋肉量も伴って減少します。筋肉がないため代謝が悪くなり、目標の体重に到達し辞めた途端、リバウンドを引き起こします。

また脂質やタンパク質の摂取が十分でないため、肌荒れや免疫力の低下などを引き起こし、疾病などのリスクが高くなります。
特にこのコロナ禍では、免疫を維持することは大切です。

ケトジェニックでは、人間の生命活動に必要な脂質やタンパク質を摂取するので、免疫力の向上や筋肉量を維持することができるので、ダイエットを始めたい方には、パーソナルトレーナー として1番におすすめします。

人にうまく伝えることは出来そうなのか?

今回の体験を通し、1番に得れた成果はモチベーションの維持です。もし、パーソナルトレーナー がケトジェニックを体験せずにお客様を案内していたのなら、お客様の気持ちを読み取ることは100%不可能であると思います。自分が同じ体験をしたからこそ、お客様のモチベーションの変化にいち早く気付き、対策を練ることができると思います。

このような相手の気持ちを感じ取れるように前もって自分が体験することで、うまくお客様に伝えることができるようになると思います。

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*2ヶ月後の体の変化

田原稜史

コラムを書いた人
田原稜史

トレーナーズラボ第3期生の田原稜史です。

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