コラムを書いた人
笠石真智子
トレーナーズラボ第2期生の笠石真智子です。
前回に引き続き運動生理学の内容になります!
今回は痩せるケトジェニック食事法(糖質制限)の効果を組み込んでいきます!この食事法は生理学を学んだ上での指導により効果が見られます!人体のしくみを理解していなければ、体調崩しまったり、間違ったやり方になってしまう事も..
食事も組み入れつつ、前回同様トレーニングに必要な生理学をまとめました!
1. ケトジェニック食事法について
2. 身体から糖が枯渇するとなぜ痩せるのか
3. 成長ホルモンについて
4. 男性と女性の仕組みについて
5. 生理学を学んでみた感想
人体のエネルギー源は「炭水化物→脂質→タンパク質」という順番で使われていきます。
そこではじめの炭水化物(糖質)を絶って、第2の脂質をエネルギー源とする体質に変えて脂肪を燃焼を促していく方法です。
これをケトジェニックといいます!
主にパンや白米などの主食を抜く“だけ“の印象が強かったり、制限という事で“食べれない““きつい“って先入観があると思いますが、
お肉、お魚、お野菜、をいっぱい食べてボディメイクが実現していきます。
体脂肪燃焼の他にもさらに脳の活性化や、不眠、むくみ、うつ、アンチエイジングなどにも効果があると科学的にも証明されています。
大切なのは、“糖は制限するけど、カロリーは制限しない”ということです。
この食事法により人体でどんな仕組みが起こるのかさらに詳しくまとめていきました!
体内に入ってきた糖は血中(以下グリコース)に流れ、代謝エネルギーに使われたり、筋肉や肝臓(以下グリコーゲン)に貯蔵されます。
グリコースの支給がなくなると、グリコーゲンがグリコースに戻り、エネルギー源が作られてる仕組みになっています。
(このように体内で糖を作る事を”糖新生”といいます!)
いよいよ貯蔵エネルギー源もなくなり、糖のエネルギーが枯渇してくると..身体は体内の中性脂肪を分解する様に体質が変わっていくんです!
これにより脂肪燃焼が起こっていきます!
エネルギー源が脂質に変わってくるので、脂質の摂取が大切だというのが分かりますね…!
(ちなみにオリーブオイルやアボカド、魚油などのオメガ3 、9と呼ばれる脂質がオススメです)
脂質を太るものと認識していたら抵抗がありますが、これまで絶ってしまうと筋肉から分解され、筋力が落ちてしまい代謝が下がってしまいます。
しっかりとしかエネルギー源の摂取が必要だという事がよく分かりますね..!
続いて脂肪燃焼を促すホルモンのご紹介です!
前回もご紹介させていただいたのですがボディメイク関わってくる成長ホルモンをさらに詳しく調べてみました!
まずは効果と欠乏したらどんな症状があるのかみていきましょう!
効果
・免疫力の向上、体脂肪燃焼、脂肪酸の利用促進、軟骨の成長促進、血中コレステロール低下、ナトリウムバランスの維持…
欠乏
・心臓機能の低下、肥満、糖尿病のリスク、筋力低下、骨が弱くなる、情緒不安定..
このようないい効果と障害を引き起こしてしまうようです、、!
成長ホルモンは運動により分泌促進することが可能になるんです!
それは前回ご紹介させていただいたエネルギー機構と関わってくるのですが【解糖系機構の速い解糖】により分泌が促されます。
きつい運動強度により血中乳酸濃度が上昇し、これにより成長ホルモンが分泌するような仕組みになっているようです!
こちらもトレーニングにかなり必要な知識と言えますね、、!
最後に、男性と女性の運動生理学をまとめてみました!
筋肉は男性のほうが付きやすくて、女性は付きにくく、
脂肪は女性に付きやすく、男性に付きにくいと言われています。
それは男性ホルモンと女性ホルモンの割合によるものです。
男性ホルモンと呼ばれる【テストステロン】は男性に多く分泌され、筋肉を付きやすくする働きがあります。
このテストステロン、女性は男性に比べると20分の1の割合だと言われています!
それにより、女性は男性よりも筋肉が付きにくいんですね。
そして女性は、女性ホルモンと呼ばれる【エストロゲン】【プロゲステロン】の二つの働きにより女性らしい体を保っており、
妊娠の準備などを繰り返してます。妊娠するために脂肪を蓄えようとする作用もあるので、生理前は痩せにくいとも言われています!
その働きにより、女性は男性に比べ脂肪の落ち方が緩やかだったりします。
男性に比べ、女性はより自分に合った生活のトレーニングが必要かもしれませんね。
生理学を調べてみて思ったことは、ゲストの命運をも変えるトレーナー自身にこの知識がなければゲスト(お客様)の目標達成へ正しく導く事が出来ない可能性もあるというのがわかりました。
単に食事をしなければ痩せるけど、代謝が下がり悪循環を引き起こしかねない..。
脂肪燃焼を狙った運動や、筋肥大を狙った運動を理解していなければ個々の目標達成にも結びつかない事も十分に起こり得ます。
これは指導する側として阻止しなければなりません!
この知識をもとに、ゲストに喜んでいただけるトレーナーを目指していきます!!
以上、トレーナーに必要な生理学でした。
今回も最後までありがとうございます。
次回もぜひよろしくお願いいたします!!