コラムを書いた人
加藤尚人
トレーナーズラボ第15期生の加藤尚人です。
こんにちは!パーソナルトレーナーの加藤尚人です!
みなさんは『NSCA』という単語もしくは『NSCA-CPT』という資格を聞いたことはありますか?
私はトレーナーの勉強を始めるまで、全く聞き馴染みがありませんでした。
そもそもパーソナルトレーナーになるための資格ってあるんだと思ってました。
しかし、パーソナルトレーナーを名乗るのには資格は必要がありません!
「えっ!?」と思う方もいらっしゃると思います。
それだったら取得する必要ないと思われるかもしれません。
でも本当にそうでしょうか?
友達や知り合いに対して行うなら信頼関係があるのでいいかもしれませんが、
実際に来て頂くお客様は言ってしまえば、「赤の他人」です。
初対面の方に「私を信頼してください!」と言って信頼して頂けるでしょうか?
大会に出ていたりして、誰が見ても「格好いい、綺麗」といった身体をしていたら確かに来て頂けるかもしれません。
しかし、同じような体格で大会にも出られている人と比べられた時、お客様はどちらを選べばいいか分からないと思います。
その時に「パーソナルトレーナーに必要な知識を所有している指標」の資格を持っていたらどうでしょう?
もし私が客だったら間違いなく資格を所有しているトレーナーを選びます。
なのでこれからトレーナーを目指そうとしている方は知っておくべきだと思います。
それだけではなく、パーソナルトレーナーを探している方も知っておくと「本当にこのトレーナーさんで大丈夫?」という不安を解消する1つの目安になると思います。
前置きが長くなりましたが、実際に「NSCA」「NSCA-CPT」について解説いきたいと思います。
NSCA(National Strength and Conditioning Association)は、ストレングストレーニングとコンディショニングに関する国際的な教育団体として1978年に設立されました。
現在では世界78の国と地域にて会員が活動しています。この膨大な会員のネットワークを基に、ストレングストレーニングとコンディショニングの実践と研究から得られた最先端の情報を世界中に向けて配信し続けています。
NSCAは他の多くのスポーツ関連団体と異なり、スポーツ科学や各スポーツ競技、医療分野、フィットネス分野などの様々な専門家グループと共に、スポーツパフォーマンスとフィットネスの向上を目的とした、適切なストレングストレーニングとコンディショニングの活用という共通のゴールを目指して活動しています。
日本にもNSCA JAPANというNSCAの日本支部が1991年に設立されました。
日本におけるストレングストレーニングとコンディショニングの指導者の育成や継続教育、研究に裏付けられた知識の普及を通じて、一般の人々に対する健康の維持・増進から、アスリートに対する傷害予防とパフォーマンスの向上などに貢献するために活動しています。
簡単に言うと
世界中の人の健康や運動に関する研究やそれに基づいた実践に関する国際的な教育団体です。
つまりはNSCAが発行している資格を持っているということは、健康に関して国際基準で知識を保持しているということになります。
NSCAが発行している資格には、「NSCA-CPT」と「NSCA-CSCS」の2種類があります。
この二つの大きな違いは「指導対象者」の違いです。
NSCA-CPTの指導対象者は「アスリートだけでなく、年齢・性別・経験を問わず幅広い層」です。
内容としては、健康と体力に関して、評価・動機付け・教育・トレーニングやコンディショニング全般の指導を行うことができることを認定する資格です。
NSCA-CSCSの指導対象者は「主にアスリートやスポーツチーム」です。
内容としては、障害予防とスポーツパフォーマンス向上を目的とした、安全で効果的なトレーニングプログラムを計画・実行する知識と技能を有することを認定する資格です。
– NSCAジャパン会員である(会員費13,200円/年 学生会員11,000円/年)
– 満18歳以上
– 高等学校卒業者または高等学校卒業程度認定試験(旧:大学入学検定試験)合格者
– 有効なCPR/AEDの認定者(*) 普通救命講習受講
– NSCA-CPT認定試験に合格
特別な取得条件はないので、誰でも受験可能です。
今回はNSCAとNSCA-CPTについて解説しました。
なんとなくでも2つの内容を知って頂けたら幸いです。
冒頭でもお話ししましたが、NSCA、NSCA-CPTについてはトレーナーを目指す方は前提条件として知っておくべきだと思います。
また、トレーナーを探している方もこういった資格があるということを知っておくことで、トレーナー選びの安心材料になるかと思います。
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
次回は、具体的に「NSCA-CPT」について解説していきたいと思います。