コラムを書いた人
渡部美咲
トレーナーズラボ第1期生の渡部美咲です。
パーソナルトレーナーとして活動していれば、一度は考えたことがあるかもしれない“パーソナルジムの出店”。
理想とするジムを作るべく、奮起するトレーナーは多いのではないでしょうか。では実際に出店を考えたとき、どの様な場所でお店を構えることができるのでしょう?出店パターン毎に方法や【メリット】・【デメリット】について考えていきたいと思います!!!
ビルやマンションで一室を借り、運営する。
《メリット》
部屋のレイアウトやマシンの用意などを一から行い、オリジナルのジムを作ることができる。
《デメリット》
月々の家賃がかかり、準備にも時間がかかる。
※具体的な準備は?
①:物件探し どんなゲストに来てもらいたいか、どんな空間にしたいのか、したいのか等の計画を立て、地域・家賃・間取りを考慮する。
②:設備トレーニングに使用するマシンやアメニティ等
③:資金上記を実行するにあたり、どれくらい必要なのか具体的に計算し、実行するための計画を立てる必要がある。
ジムスペースのオーナーから、利用時間の代金を払って利用する。
《メリット》
・マシンが備えてあるジムも多くあり、器具代がかからない。
・利用した時間分しか場所代がかからないので、ムダな家賃がかからない。
・ジムによって、集客を手伝ってくれるところもある
《デメリット》
・予約をして利用するので、予めの予約が必須。予約が被ると利用できない。
・ジムの利用時間が多くなると、代金が家賃分以上にかかる可能性がある。
※ジムによって予約システムが様々あり、利用しやすさも考慮することがおススメです
業務委託契約をしているジムと契約をし、活動をする。
大型フィットネスクラブやファストジム、プライベートジムや高級ジムなど選択肢はありますが、それぞれに特色があります。
売上は、ジムとの契約に応じてマージンを差し引いた額となる。
《メリット》
・施設使用料はかからず、ジムによっては集客の協力をしてくれる。
《デメリット》
・マージンが差し引かれるため、単価や歩合によっては売り上げが伸びづらい。
・ジム自体にゲストがどれだけ出入りしているのかによって、集客のしやすさが変わる。
※最近のパーソナルトレーニングジムでは、セッション分にだけ費用が発生する業務委託という契約のケースがかなり多い。
顧客管理から時間の管理等を個人で行う為、時間や収入は工夫次第です。
他社と協同で事業を行う。
これは、具体例を出した方がわかりやすいかと思います。
例)整体院(接骨院)とパーソナルトレーニングジムとの提携。
整体クリニックの一部を貸していただき、トレーニングジムを行う。
→ 整体院の利用者は価格を下げてパーソナルトレーニングを受けることができるというシステムを作る。
→ 整体院からのゲスト流入が見込める。
→ 逆にジムのゲストを整体院へ紹介するという流れも作ることができる。
→ お互いの資格をうまく利用して WIN/WIN の関係を築く。
協同で事業を行うにあたり、一緒にビジネスを行う信頼関係が必要である。
《メリット》
・家賃が削減できたり、集客においても協力体制が取れたりするので、スタートしやすい体制。
《デメリット》
・利益が出なければ、提携が打ち切りになる可能性がある。
クライアントのところへ訪問をしてセッションを行う。
《メリット》
・場所代や設備費はかからない。
・ゲストとの信頼関係を構築しやすい。
・継続性を保持することができる。
《デメリット》
・クライアントに応じて場所の移動が必要なため、交通費がかかる。
・慣れない機材でトレーニングを提供しなければならない。
開業の仕方を①から⑤まで上げてみました。
それぞれのメリット・デメリットがあると思います。
そして、自分にあった方法はどの方法なのか、選択をしていく必要があります。
では、その選択のポイントにはどんなことがあるでしょうか。
Ⅰ:費用
家賃などの固定費や設備費の有無、また集客へ費用をどれほど かけるていくのかなど、事業の方法によってかかる費用は多岐に渡ります。
どこに費用をかけ、どこは削減するのか、計画を立てる必要があります。
Ⅱ: 契約条件
事業を一人で行うのではなく、外部と契約を結んだ上で行う場合、マージンが発生します。
その場合、そのマージンが正当なものであるか見定める必要があります。
目先のことだけでなく、将来性も考えて検討できるといいでしょう。
Ⅲ: 集客
集客は、事業を行う上で非常に重要な部分です。
契約をするジムで集客はどれくらいできるのか、自分で集客をする際にはどのようにしてやっていくのか、自分でどれだけできるのか。
この点は売上を上げていくためには不可欠です。
方法をよく考えましょう。
今回取り上げた開業・独立は、数多くのパターンのあくまでも一部です。
現代は様々な方法でコミュニティが存在し、同時に事業展開の仕方もたくさんあります。
開業・独立は一つの節目ではありますが、決してゴールではないと思います。
開業・独立した後が本当の勝負です!!
その後の展開をどのようにしていきたいのかしっかりとイメージし、
それにあった方法を選択して頂ければと思います。
今回の記事が皆様の一助となれば幸いです。