コラムを書いた人
西川 可奈子
トレーナーズラボ第21期生の西川 可奈子です。
前回はNSCAの組織や、資格の種類についてお話ししました。
今回は、NSCA-CPTの受験方法や合格率、合格するための勉強方法についてご紹介していきます。
NSCA-CPTの資格取得にはまず、NSCAジャパンへの加入が必須です。
新規入会でも継続の場合でも、1年ごとに年会費が必要となります。
加入したら、試験申し込みをしなければなりません。
NSCA-CPTの受験費用は、1回46,000円です。
受験合格の為に勉強するテキストも必要になります。
参考書と問題集2冊、動画問題用のDVDで合計22,660円必要です。
正直言って高額です。
しかしパーソナルトレーナーとして活動していく上で、基礎の知識を得ていることを、ゲストや職場で共に働くスタッフに認識してもらえるように、取っておくべき資格と言えるでしょう。
動画問題も含めた全155問からなるコンピュータベース試験です。(うち15問は点数に反映されないノンスコアード問題なので、実質140問)
決まった日時に試験が実施されるのではなく、受験者が試験会場や日時を選んで受験することができます。
NSCAジャパンの公式ページでも詳細を確認できます。
受験当日、テストセンターでの受付時に身分証明書の提示が求められます。
試験当日の持ち物リストに加えておきましょう。
〜受験までの流れ〜
1.出願「NSCAジャパンのマイページからの出願」「受験料の支払い」「学歴証明書の郵送」のすべてが揃って出願手続き完了となります。
(有効なCPR/AEDの認定証明書も同封して郵送します。)
2.テストセンターの予約出願手続き完了後、2~3週間後にピアソンVUEから届く試験予約の案内メールにしたがってテストセンターを予約します。
3.受験受験当日は、本人確認および受験に際しての注意事項などの説明のあと、試験が開始されます。
NSCA-CPT は、試験時間が 3 時間。
スコアード問題 140 問とノンスコアード問題 15 問で構成されており、3 つの選択肢から解答を選びます。
その中に、エクササイズテクニックや機能解剖学、テストの手順に関する映像や画像を見て解答する設問が25~35 問含まれます。
Scaled score(スケールド・スコア)「70」が、各セクションの合格ラインです。
※Scaled scoreとは、統計的に算出した相対的スコアを表します。
①クライアントに対する面談と評価 25% 32問
②プログラムプランニング 31% 45問
③エクササイズテクニック 31% 43問
④安全性、緊急時の手順、法的諸問題 13% 20問
⑤ノンスコアード問題 - 15問
合計 100% 155問
3時間もあるので、余裕と思うかもしれませんが、見直しの時間を含めると案外ギリギリの時間です。
気になるNSCA-CPTの合格率は、
2019年度78.9%
2020年度75.0%
2021年度65.0%
年々合格率は、減少傾向にあるようです。
NSCA-CPTの資格を取得するメリットは、
自分のトレーナーとしての価値を高めることと、最低限必要な専門知識を得て土台を築くことにあると思います。
ただし、運転免許証と同じで持っているだけでは使えません。スキルと対応力を磨いて進化していくことが大切です。
NSCA認定資格の更新には、有効期間内に一定のCEU(継続教育活動単位)を取得して、資格更新手続きが必要となります。
新しい情報にアンテナを張って、積極的に学び続ける心意気が大切です。
デメリットは、更新の度に出費があります。
しかし、取得した資格を磨きながら更新していくのは必要なことです。
甘んじて受け入れていきましょう。