パーソナルトレーナーに資格って必要?NSCAとはいったい何?

皆さん初めまして!

今回が初投稿になります。
なのでまずは軽く自己紹介から。
松岡 隼(まつおか はやと)と申します。
高校卒業後、社会人3年目で脱サラをして今はトレーナー業へ。
今回はそんな私がパーソナルトレーナーそしてNSCAについて
お話したいと思います。

まずパーソナルトレーナーとは、
マンツーマンでエクササイズやトレーニング指導、
栄養指導などを行う仕事です。

そして結論から申しますと、
パーソナルトレーナーと名乗るのには資格は必要ありません。

しかしパーソナルトレーナーになるには資格は絶対必要です!

どういうこと?と思った方もいると思いますが、
日本ではまだパーソナルトレーナーという国家資格はありません。
NSCAなどの国際ライセンスや、アスレチックトレーナーなどの民間資格は
存在しています。(健康運動指導士の準国家資格はある)
正確に言えば「柔道整復師」「理学療法士」「鍼灸師」
「あん摩マッサージ指圧師」などの医療関連の国家資格はあります。

なので「私はパーソナルトレーナーです。」と言ってしまえば、
その瞬間から誰でもなれるのです。

しかし資格を持っていないパーソナルトレーナーと、
資格を持っているパーソナルトレーナー、
あなたがお客様の立場ならどちらの方に教わりたいと思いますか?
ほぼすべての方が後者を選ぶと思います。

ですから資格取得は必要な知識を身に付け、
そしてお客様からの指名、信頼を得る事にも繋がります。
ですから資格取得は必須だと言えるでしょう。

それでは様々な資格がある中でも認知度、
そして信頼性の高い資格の一つでもあるNSCA-CPTについて
ご紹介していきたいと思います。

目次

  1. NSCAという団体について
  2. NSCA-CPTとNSCA-CSCSの違いについて
  3. 資格取得条件について(CPTについて)
  4. まとめ

NSCAという団体について

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NSCAの正式名称は『National Strength & Conditioning Association』
(全米エクササイズ&コンディショニング協会)です。
ストレングストレーニングとコンディショニングに関する
国際的な教育団体として1978年に設立されました。
現在では世界78の国と地域において会員が活動しており、
この膨大な会員のネットワークをもとに、
ストレングストレーニングとコンディショニングの実践と研究から
得られた最先端の情報を、
論文集、ジャーナル、ウェブサイト等を通じて
世界中に配信し続けています。

特定非営利活動法人NSCAジャパンは、
米国コロラド州コロラドスプリングスに本部をもつNSCAの日本支部です。
1991年に設立され、
日本におけるストレングストレーニングとコンディショニングの
指導者の育成や継続教育、研究に裏付けられた知識の普及を通じて、
一般の人々に対する健康の維持・増進から、
アスリートに対する傷害予防とパフォーマンスの向上などに
貢献するために活動しています。            (HPより引用)

またNSCAの使命の中心は、
『Bridging the gap between science and application』
科学者とスポーツ現場の指導者との橋渡しです。
研究に裏付けられたストレングス&コンディショニングに関する知識を
普及させ、子どもから高齢者にいたるすべての人々の健康増進と、
アスリートの競技力向上および傷害予防を支援します。
そしてトレーニング指導の専門的職業としての発展を促進しています。

NSCA-CPTとNSCA-CSCSの違いについて

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NSCAにはNSCA-CPTNSCA-CSCSの2種類の資格があります。
またNSCAの資格認定者数は、
2021年6月現在、全世界で延べ55,000名を超えています。

【 NSCA-CPTについて 】

NSCA-CPTのCPTとは『Certified Personal Trainer』の略称で、
NSCA認定パーソナルトレーナーという意味になります。

1993年に認定試験が開始され、米国内はもとより、
国際的に最も信頼性の高いパーソナルトレーナーの認定資格として、
1996年より全米資格認定委員会(NCCA)の承認を受けています。

健康と体力のニーズに関して、評価・動機づけ・教育・
トレーニングやコンディショニング全般の指導を行う、
優れた専門的能力をもつ人材を認定する資格です。

指導対象者はアスリートだけでなく、
年齢・性別・経験を問わず幅広い層に対してトレーニング指導を行います。
つまり、老若男女問わず全ての人の健康と体力のニーズに応える事の出来る
パーソナルトレーナーの資格
と言えます。

そのためNSCA-CPTはトレーニングの知識に加え、医学的、
運動生理学的な専門知識とトレーニングの指導技術が必要となります。

パーソナルトレーナーのほか、フィットネスインストラクターや
スポーツ指導者、理学療法士、柔道整復師などが
NSCA-CPTを取得しています。

【 NSCA-CSCS 】

NSCA-CSCSのCSCSとは、
『Certified Strength and Conditioning Specialist』の略称で、
認定ストレングス&コンディショニングスペシャリストという
意味になります。

1985年に認定試験が開始され、
ストレングス&コンディショニングの認定資格として唯一、
1993年より全米資格認定委員会(NCCA)の承認を受けている資格です。

傷害予防とスポーツパフォーマンス向上を目的とした、
安全で効果的なトレーニングプログラムを
計画・実行する知識と技能を有する人材を認定する資格です。

指導対象は主にアスリート、スポーツチームです。
筋力トレーニングや他の体力要素の指導だけでなく、施設を運営、
管理することも重要な職務となります。
また、栄養、ドーピング、生活習慣に関する指導など、
教育者的側面も併せ持っています。

ストレングスコーチ、アスレティックトレーナー、パーソナルトレーナー、医師、フィットネスインストラクター、
研究者などがCSCSの資格を取得しています。

以上のように、NSCA-CPTは一般のお客様向け
NSCA-CSCSはアスリート向けということがわかりますね。

資格取得条件について(CPTについて)

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受験条件
1.NSCAジャパン会員あること
  会員種別は3種類ありそれぞれ年会費が異なります。
  正会員(個人) 13,200円
  学生会員    11,000円
  賛助会員(法人)55,000円

2.出願時点で満18歳以上であること

3.高等学校卒業以上の者または
  高等学校卒業程度認定試験(大学入学資格検定)合格者

4.有効なCPRもしくはAEDの認定者
  こちらは受験後に取得しても構いません。
  予約の際は普通救命講習と検索してWebでの予約が可能です。
  お近くの消防署で無料で受ける事が出来ます。
  講習時間は1時間半で事前にWeb講習(Eラーニング)を
  受講する必要があります。

5.NSCA‐CPT認定試験に合格

以上の5つが認定条件となっております。
年会費が高いと感じた方もいらっしゃるかと思いますが、
会員になる事で様々な特典を受ける事が出来ます。
NSCAジャパンS&C海外研修、
世界最先端の研究論文や動画の閲覧、
NSCAジャパン主催のイベントに会員価格で参加、
ゴールドジムなどの各種企業とタイアップした割引などがあります。

また、資格認定者には
NSCAジャパンロゴ入り名刺を作成
NSCAジャパン指導者賠償責任保険に加入
NSCAジャパンモデル事業助成が追加となり、
より手厚いサービスを受ける事が出来ます。
特にパーソナルトレーナーのリスクマネジメントの面において、
NSCAジャパン指導者賠償責任保険に加入出来るのは
かなりのメリットだと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
近年、急激にパーソナルトレーナーという言葉を耳にするようになり、
どうしたらなれるのか気になっている方も沢山いると思います。
そんな中、資格という明確な指針を持って取り組むことで、
具体的な道筋が出来たら幸いです。

次回は、NSCA-CPTの試験について費用や受験方法、試験内容などに触れて
お話したいと思います。

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。
パーソナルトレーナースクールに通学し、
プロのトレーナーとして資格取得を目指して勉強中の松岡隼でした。
次回の記事もよろしくお願い致します。

松岡隼

コラムを書いた人
松岡隼

トレーナーズラボ第10期生の松岡隼です。

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