パーソナルトレーナー の生理学知識「VOL2」

生理学の知識を踏まえた上で、ケトジェニックを行うと、なにを摂取することで、効率よく体脂肪を燃やすことができるのか?などボディメイクの近道になります。

目次

#6糖新生ってなに
#7エネルギー供給によって異なる運動強度や運動時間
#8ホルモンって何
#9グルカゴンの性能
#10インスリンの性能
#11成長ホルモンの性能
#12エストロゲン性能
#13コルチゾールの性能
#14甲状腺ホルモンの性能

6糖新生ってなに?

糖新生とは、糖以外の物質から糖を作り出す経路のことを言います。糖新生によって脂質やタンパク質が分解されエネルギーになります。しかしタンパク質の分解は、長期の飢餓(お腹すいた状態が長く続く)や90分以上の継続した運動(マラソンなど)に行われ、筋肉の肥大が抑制されてしまいます。
マラソンの選手にムキムキな選手っていないですよね?そういうことです。

7エネルギー供給によって異なる運動強度や運動時間

前回の記事と重複してしまいますが、改めておさらいしてみましょう。

ホスファゲン機構→解糖系機構→酸化機
この順にエネルギーは産生されます。
そして、ホスファゲン機構は運動強度は強いものの、運動時間は0〜6秒程と短いです。
解糖系機構は運動時間が2分程度の(速い解糖)、2分から3分以上の(遅い解糖)にわけられます。いずれも強度はホスファゲン機構には劣ります。
酸化系機構は生産速度は最も遅く、発揮される運動強度も弱いものの、運動時間は1番長いです。

8ホルモンってなに?

ホルモンとはタンパク質で出来た、内分泌腺から分泌される物質のことである。ボディーメイクにおいて、ホルモンはとても重要な働きをしています。
下記で更に詳しくみていきましょう。

9グルカゴン

膵臓のランゲルハンス島のa細胞から分泌される物質です。血糖値を上げる作用とともに筋の分解を誘発させる物質になります。
GI値の低い食事を心がけることが大切ですね。

10インスリン

膵臓のランゲルハンス島のβ細胞から分泌される物質です。血糖値を下げる作用とともに筋の合成に最も強く働くとされています。糖質との関わりが強いため、ボディーメイク、バルクアップにはとても重要な役割で、グルカゴンとは反対の性質です。

11成長ホルモン

下垂体前葉から分泌されるタンパク質です。
体内の乳酸濃度が高くなることで、放出されるホルモンです。体脂肪燃焼に効果的なホルモンで、睡眠時(22時〜2時)の間に活発に分泌されます。

12エストロゲン,プロゲステロン

女性ホルモンのことを言います。月経→排卵→月経という順に起こり、この時期には筋肉量の低下、体脂肪の増加が見られます。ただ、これは一時的なものなので、生理が終われば元の数値に戻ります。生理中は、頭痛や腹痛、体のダルさなどさまざまな症状があるため、ストレスを溜めないことや、水分やタンパク質の摂取を心がけましょう。

13 コルチゾール

ストレスを感じた時に多く分泌されると言われています。ボディーメイクにおいては異化作用、アミノ酸を糖質に変換したり、タンパク質を分解したりするため、分泌を多くしないように気をつけなければなりません。

14甲状腺ホルモン

甲状腺から分泌されるホルモンのことです。ボディーメイクにおいて、重要な役割の一つを担っています。心拍数の上昇、筋力の向上などがあります。

田原稜史

コラムを書いた人
田原稜史

トレーナーズラボ第3期生の田原稜史です。

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