パーソナルトレーナーの資格でよく耳にするNSCAって何?

パーソナルトレーナーとは、マンツーマンでトレーニングの指導や栄養指導をする仕事です。
「パーソナルトレーナーになりたい!」と思い立って調べていくと、いくつか資格があることが分かってきます。
その中でも実用的で高い信頼を得ているNSCAの資格についてまとめました。


●NSCAってどんな団体?

・米国NSCA本部
National Strength and Conditioning Association (NSCA)は、ストレングストレーニングとコンディショニング (以下S&C)に関する国際的な教育団体として1978年に設立。
世界76の国と地域において会員が活動しており、S&Cの実践と研究から得られた最先端の情報を世界に配信。
科学者とスポーツ指導者の橋渡し役を使命としている。

・NSCAジャパン
米国NSCAの日本支部として1991年に設立。
米国本部からの情報を活用しつつ、共に研究し、子どもから高齢者にいたるすべての人々の健康増進と、アスリートの競技力向上および傷害予防の支援を使命としている。

☆つまり・・・
40年以上の歴史があり、日本支部においても30年近く、健康やスポーツ現場の最前線で活動している団体です。
また、NSCAの資格プログラムは、第三者機関である全米資格認定委員会の認定を受けているため、高い信頼を得ています。

●NSCA-CSCSとNSCA-CPTの違いは?

・NSCA-CSCSとは?
Certified Strength and Conditioning Specialist
1985年に認定試験が開始され、S&Cの認定資格として唯一、1993年より全米資格認定委員会(NCCA)の承認を受けている資格。
傷害予防とスポーツパフォーマンス向上を目的とした、安全で効果的なトレーニングプログラムを計画・実行する知識と技能を有する人材を認定。
アスリートやスポーツチームに対してのトレーニング指導だけでなく、施設の運営・管理の知識が問われる。
また、栄養、ドーピング、生活習慣の指導などの知識も必要とされる。


主な取得者:ストレングスコーチ、アスレティックトレーナー、パーソナルトレーナー、医師、フィットネスインストラクター


・NSCA-CPTとは?
NSCA Certified Personal Trainer
1993年に認定試験が開始され、米国内はもとより、国際的に最も信頼性の高いパーソナルトレーナーの認定資格として、1996年よりNCCAの承認を受けている資格。
健康と体力のニーズに関して、評価・動機づけ・教育・トレーニングやコンディショニング全般の指導を行う人材を認定。
年齢・性別・経験を問わず幅広い層に対してトレーニング指導を行えるよう、医学的、運動生理学的な専門知識が問われる。


主な取得者:パーソナルトレーナー、フィットネスインストラクター、スポーツ指導者、理学療法士、柔道整復師

☆つまり・・・
NSCA-CSCSはアスリートやチームに対してのトレーニング指導の知識、NSCA-CPTは一般の方に対して指導する知識が問われます。
パーソナルトレーナーを目指すならば、まずはNSCA-CPTの取得が良いでしょう。

●NSCA-CPT資格取得条件は?

1.NSCAジャパン会員である
2.満18歳以上
3.高等学校卒業者または高等学校卒業程度認定試験(旧:大学入学検定試験)合格者
有効なCPR/AEDの認定者(※)
4.NSCA-CPT認定試験に合格


※CPR/AEDの認定は、下記必須。
・講習会の中に実技評価が含まれていること(オンラインのみのコースは不可)
・傷病者の対象が成人であること

次回は・・・・・・
●費用は?(CPTについて)
●受験方法は?(CPTについて)
●試験内容は?(CPTについて)
●試験の難易度合格率は?(CPTについて)
です!!

清水優美恵

コラムを書いた人
清水優美恵

トレーナーズラボ第2期生の清水優美恵です。

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